遼&松山はいずれもマスターズ王者と同組に
今季の海外メジャー初戦「マスターズ」は5日(木)から4日間、ジョージア州のオーガスタナショナルGCで開催。開幕2日前の3日(火)には予選ラウンドのペアリングが発表された。石川遼はフレッド・カプルス、ダレン・クラーク(北アイルランド)のメジャーチャンピオンと同組に、松山英樹はトム・ワトソン、ジョンソン・ワグナーとの3サムでプレーすることが決まった。
石川と予選2日間のラウンドをともにするカプルスは現在52歳。92年の同大会チャンピオンだ。そしてクラークは昨年「全英オープン」でメジャー初制覇を達成した43歳。同じ北アイルランド出身のロリー・マキロイ、グレーム・マクドウェルの“兄貴分”のような存在で、いずれも熟練の技が光る。
この組み合わせを受け、石川は「2人ともベテランで、自分よりもオーガスタを多くプレーしている選手。経験は自分が一番少ないので、勉強になるところもあると思う」とコメント。その一方で「実力の差があることは自分が一番分かっているが、その週に誰の成績が良いかは分からない。4日間だけなら勝てる可能性もある」と、コース上では対等な立場で挑んでいく姿勢を示した。
松山も動じない。ワトソンはマスターズを77年、81年と2度制しているが、20歳の頭に残るイメージは2009年にプレーオフでスチュアート・シンクに敗れた「全英オープン」くらい。「世界のトップなので、学ぶものがある。吸収したい」としながら「思っていた調整は出来なかったが、(状態は)上がっている」と一歩も引く気はない。
日本の若武者2人はこの日まで、3日連続で練習ラウンドをともにしてコースをチェック。開幕前日の4日(水)は、石川は練習のほかパー3コンテストに出場、松山はコースで調整する予定となっている。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)