2011年 全米オープン

【GDO EYE】当てたら快挙!?今年の全米オープン優勝者は誰だ?

2011/06/15 10:07
過去5度の2位。今年こそ、念願のナショナルタイトルを獲得したいフィル・ミケルソン

今年で第111回を迎える「全米オープン」は、ワシントンD.C郊外にあるコングレッショナルCCで開催される。例年と大きく異なることは、やはりタイガー・ウッズがいないということ。調子いかんに関わらず、常に優勝候補の一角に数えられるウッズの不在は、今大会の優勝者予想をさらに難しいものにしている。

振り返ってみると、08年の全米プロをパドレイグ・ハリントンが制してから、今年のマスターズまでのメジャー10試合は、毎回異なる選手が優勝を飾っている。また、現在の世界ランキングを見てみると、上位4人(ルーク・ドナルドリー・ウェストウッド、マーティン・カイマー、スティーブ・ストリッカー)のメジャー通算勝利数はわずかに1回。いくら調子が良くても、メジャーを勝つにはさらに別の要素が必要になってくるはずで、ランキング上位といえども、盤石の優勝候補と言えないのが実情だ。

彼らランキング上位のほか、全米オープンで過去5度の2位を誇るフィル・ミケルソンや、マスターズで初メジャータイトルをつかみ損ねたロリー・マキロイ、さらにダスティン・ジョンソンバッバ・ワトソンといった飛距離のある若手選手が、ビッグタイトルを虎視眈々(たんたん)と狙っている。

最近のメジャー大会では3日目まで首位をキープしながら最終日に失速して優勝を逃すパターンが少なくない。アーニー・エルスは言う。「大事なのは信じること。自分がトロフィーを掲げている姿を明確にイメージすること。日曜日の午後の表彰式まで、それはとてもとても長い道のりになる。たくさんのアップダウンに直面することだろう。だけど、最後まで今週が自分の週になると信じ続けることが大事なんだ」。

技術だけではない。メジャーで一番タフと言われる全米オープンは、精神力まで含めた総合力を試される試合なのだ。【メリーランド州ベセスダ/今岡涼太】

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