米国男子ツアー

PGAツアー「ワコビア選手権」プレビュー

2004/05/06 09:00

今年の「ワコビア選手権」にはタイガーをはじめ、ビジェイ・シンフィル・ミケルソンと現在PGAトップスリーといって過言ではない3人が勢揃いしている。4週間前にはミケルソンが悲願のメジャー優勝を遂げ、この2週間はビジェイ・シンが連続優勝で勢い付いている。その間、試合から姿を消していたタイガー。依然、世界ナンバー1に君臨していることに変わりはないが、追随してくるシンやミケルソンの存在が日に日に大きくなってきている。そんな状況下でもタイガーは自信に満ち溢れていた。

タイガー・ウッズ
「自分が自分のベストを出せば、この状況は問題ないと思うよ」

最後にPGAツアーで3試合連続で優勝したのはタイガー。2001年にタイガーは、ベイヒル招待、ザ・プレーヤーズ選手権、マスターズと3連勝をやってのけた。さらにタイガーは1999年に3週連続優勝も成し遂げている。その記録にビジェイ・シンが挑む。ここ2週を連勝しているビジェイ・シンに現在誰が世界1のプレーヤーか聞いた。

ビジェイ・シン
「わからないね。多くの人が僕だと言ってくれているけどね。実際僕のプレーは絶好調だ。でもタイガーがランキングの1位にいることも変わらない。多分僕とタイガーを含める4人くらいの選手が入れ替わり立ち代りで世界ナンバー1という状態なんだろうな」

フィル・ミケルソン
「僕が今年、好調なプレーを維持できているのは、しっかりとした目標を持って練習を重ねてきたからです。リック・スミスとデイブ・ペルツと共にしっかりとした戦略のもと改善してきましたからね。おかげでプレーすることがとても楽なんです。単にいま勢いに乗れているというのではなく、練習成果に基づいた、安定したプレーなんですよ」

タイガー・ウッズ
「1シーズンにメジャーは4つ。まだ3大会あります。僕はメジャーに照準を合わせているんです。メジャーの時に自分のピークを持っていかれるように、務めているんです」

ビジェイ・シン
「もちろん世界ランキングの1位にはなってみたいですよ。キャリアの中で一度は頂点に立ってみたいですからね。でも1位の選手が決して不調にならず、君臨されてしまうと、僕が今以上の努力をしなければならないわけです。いつか成果が出せるといいのですが」

フィル・ミケルソン
「どん底にいた03年シーズンを考えれば、たったの3ヶ月半でここまで登りつめてきた事実を嬉しく思いますね。この調子を維持して、より多くの試合で優勝するチャンスを自分に与えていきたいです」

◇04年シーズン3者の成績比較
フィル・ミケルソン:参戦10試合・2勝・トップ10入り9回・平均スコア68.90
ビジェイ・シン:参戦12試合・3勝・トップ10入り7回・平均スコア69.11
タイガー・ウッズ:参戦7試合・1勝・トップ10入り4回・平均スコア70.33