第一報は留守電に 「マスターズ」出場の久常涼が目指すもの
◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 事前(13日)◇TPCソーグラス ザ・プレーヤーズ・スタジアムコース(フロリダ州)◇7252yd(パー72)
久常涼の「マスターズ」(4月11日開幕/ジョージア州オーガスタナショナルGC)初出場は2月21日に発表された。本人のもとに特別招待の吉報が届いたのはその前日だったという。
PGAツアー「メキシコオープン」開催週のこと。「マネジャーさん経由で知りました。僕のところにも(主催者から直接)連絡が来ていたんですけど、メキシコでは(携帯電話を)オフラインにしていて。後から留守電(留守番電話)で聞きました」。出場を即答。オーガスタの地を初めて踏むことが決まった。
昨年のDPワールドツアー(欧州男子ツアー)の「カズーオープンdeフランス」優勝、ルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得が評価された格好。21歳での参戦に「自分が想像していたよりも早い段階で出られるのはすごくびっくりしました」と喜ぶ。
特別招待を光栄に思いながら、一方では複雑な気持ちものぞかせた。「正直、自分は(マスターズ前週に)世界ランキングで50位以内に入って出ることを目標にしていた」。出場決定時の世界ランクは77位。参戦初年度のPGAツアーの序盤戦で活躍することでチャンスをうかがっていたという。
今大会終了後は次週「バルスパー選手権」(フロリダ州イニスブルックリゾート)、マスターズ前週の4月4日開幕「バレロテキサスオープン」(テキサス州TPCサンアントニオ)を経て夢舞台に乗り込む。「すごく良いモチベーションがある中で、今はプレーできている。今週の結果を含めて、50位以内に入れるようにまずは頑張りたい。マスターズで一番良い状態に持っていけるように」と意気込んだ。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/桂川洋一)