米国男子ツアー

「全米オープン」に向けて最終調整に臨む優勝候補たち

2007/06/07 09:00

月曜日に各地で行われた「全米オープン」の2次予選会。出場権を獲得できなかった中には、フィル・ミケルソンの弟、ティムや、オークモントのヘッドプロ、ボブ・フォードが含まれている。フォードは、タイガー・ウッズから、月曜日にオークモントで一緒にプレーして欲しいと頼まれていたが、2次予選出場を理由に断っていた。
月曜日に14箇所で行われた36ホールの「全米オープン」予選会に出場した選手のうち、70を超える選手が、「スタンフォードセントジュードクラシック」の会場へ移動。
多くの選手が月曜日に36ホールの2次予選でプレーした疲れを押して、火曜日の練習に臨んでいるが、特に幸せな気分に浸っているのはアンソニー・キムだろう。キムは11人によるプレーオフで最後の出場権を獲得したが、それはキムが経験した中で、最も人数が多いプレーオフではない。

アンソニー・キム
「めったにないことですが、以前、13人のプレーオフで勝った1人になったことがあります。人数が多いと、実力よりも運が結果を左右しますが、“全米オープン”に出られることになって嬉しいです。」

ビル・ハース
「感情の浮き沈みが激しい一日でしたね。プレーオフになる前、最後のホールでボギーを叩いたので、もうダメだと思い、腹が立ちました。でも、プレーオフに進めましたし、11人の中のひとりになるために全力は尽くしたつもりです。」

今週の「スタンフォードセントジュードクラシック」には、メジャー・チャンピオンを始め数多くの強豪が出場する。舞台となるTPCサウスウインドは2006年、メジャーの開催コースを除いて最も難しかったコース。「全米オープン」対策にうってつけの試練が待ち受けている。

ショーン・ミキール
「グリーンに向けてのピッチ・ショットがそんなに多くならない点と、グリーンがベント芝ではなくバミューダ芝であることを除けば、“全米オープン”に向けて、いいウォームアップになると思います。」

レティーフ・グーセン
「今週は、チッピング・グリーンでの練習が多くなるでしょう。来週は、チッピングとパッティング勝負となりますからね。」

パドレイグ・ハリントン
「今週の課題は、まず自信をつけること。来週の月曜から水曜までの間、あれこれ悩むようなことだけは避けたいと思っています。」

セルヒオ・ガルシア
「オークモントのコース・セッティングはこことは違いますが、ショットの良し悪しが問われることには変わりません。今週は、この大会で優勝を狙うことだけに集中し、来週の月曜日からオークモントの攻め方を考えるつもりです。」

ガルシアが言っていた通り、全ての選手の目標は、まずその週の大会で勝つこと。来週の「全米オープン」を意識してしまうのは仕方ないが、ここメンフィスでの優勝は、特に若手にとって輝かしいキャリアに向けての第一歩となることだろう。

アダム・スコットはセントジュードに初出場。今週のフィールドの中で、ワールドランク最高位の選手だ。今年の「ポルトガル・オープン」をアマチュアとして制したパブロ・マーティンは、今週プロとして初めてPGAツアーの大会に出場。そして、過去「全米オープン」の前に最後に出場した大会で3勝を誇るガルシアも、メンフィスで初めての戦いに挑む。