ウッズのチャンピオンズディナー 3000円で実現してみた/幻のマスターズウィーク
4月第2週は世界のトッププレーヤーが集結するゴルフの祭典「マスターズ」…のはずだった。2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で11月への延期が決まり、マスターズウィークは秋に持ち越された。中止にならずにホッとひと安心…とはいえ、今はまだどこか寂しい。
会場のオーガスタナショナルGCでの開幕前の恒例イベントのひとつがチャンピオンズディナー。歴代優勝者たちがグリーンジャケット姿でクラブハウスでの夜会に集う。会食メニューは前年の優勝者が考案するのが通例で、今年は19年大会覇者のタイガー・ウッズがホスト役。雰囲気だけでも味わうべく、入社3年目の女性編集部員(25)が慣れない包丁さばきで、ウッズの5度目となるチャンピオンズディナーを勝手につくってみた。
ウッズが事前インタビューで明かした今年の献立は、鶏肉のファヒータ、ステーキ、寿司と刺身。「南カリフォルニアで生まれ育ち、こどもの頃の思い出がある」と、多種多様な文化が混在する地域の出身ということもあり、過去にも寿司やメキシコ料理を披露している。
まず、メキシコ料理であるファヒータの材料、パプリカ(2つで518円)、鶏肉(940円)、マッシュルーム(1つ25円)、玉ねぎ(47円)を用意。馴染みのない料理だったため、ウェブでレシピを検索した。「自宅でもカンタン!」の誘い文句に釣られて開いたページは、カットされた野菜類を炒めるところからスタート。焦げ目がついたら器に移し、次に塩、チリパウダー、ニンニクで味付けた鶏肉に火を通してから、再び野菜をフライパンに戻して炒める。見よう見まねでつくってみたけど、味付けはこれで合っているのか…?トルティーヤに包んで食べるため、若干濃いめでスパイシーに。ともかく、盛り付けだけはディナーの雰囲気に近づけた。
ステーキ用の牛肉はアメリカ産のリブロース(787円)を購入。こちらは「高級なステーキにする焼き方」なるサイトを参考に挑戦した。厚さ約3cmの肉を塩、コショウでもみほぐし、両面をそれぞれ3分ずつ焼き上げる。冷めないうちにアルミホイルで包み込むことで余熱で中まで火を通し、うまみを逃さないように仕上げる。部位の違いで見栄えも変わるはずだが、口の中は勝者の味だった。
ちなみに寿司は作り置きのパックもの(680円)を購入。まあ、本番のディナーの刺身は一流料亭並みの盛り合わせで、寿司はカリフォルニアロールかもしれないけど。
しめて税抜き2997円。ウッズいわく、デザートについては初優勝した98年大会の翌年に出した「ミルクセーキ」を加えるか検討中とのこと。我が家にはミキサーがないので、ミルクで乾杯した。(編集部・石井操)
過去にウッズが披露したチャンピオンズディナーのメニュー
2006年/前菜(チップス&サルサ、ワカモーレ・ディップ、チリ・コン・ケソ、ケサディヤ、ハラペニョ、セビッチェ)、牛肉と鶏肉のファヒータ、リフライド・ビーンズ、アップルパイとアイスクリーム
2003年/寿司、刺身、ポーターハウスステーキ(骨付きの特大牛肉ステーキと鶏肉)、クラブケーキ(カニ身のハンバーグ)、アスパラガス、マッシュポテト、チョコレートトリュフケーキ
2002年/寿司、刺身、ポーターハウスステーキ(骨付きの特大牛肉ステーキと鶏肉)、チョコレートケーキ、バニラアイスクリーム
1998年/チーズバーガー、チキンサンドウィッチ、フレンチフライ、ミルクセーキ
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