2016年 JTBCファウンダーズカップ

韓国女子五輪代表争いで思わぬハプニング ファンが対立

2016/03/17 13:01
チョンが負傷欠場した大会で、ジャンは優勝。この勝利でチョンを抜いて五輪出場圏内に入った。

世界ランクのトップ10に5人の選手がひしめき、リオデジャネイロ五輪の代表争いが熾烈を極めている韓国女子ゴルフ界で、思わぬハプニングのため、ファンの間で感情的な対立が発生。朝鮮日報など韓国メディアだけでなく、米国のメディアまでもが注目する事態になっている。

報道によると、ハプニングが起きたのは米国女子ツアー「HSBC女子チャンピオンズ」(3月3~6日、シンガポール)の週。同大会に出場するために到着したチャンギ空港内のエスカレーターで、ジャン・ハナの父親が約7キロのキャリーバッグを掴み損ねて落下させた。これがチョン・インジの背中にあたり、チョンは大会の欠場を余儀なくされた。

ゴルフのリオ五輪代表は、「世界ランク15位以内」の条件を満たしている場合、最大の4枠がその国に与えられるが、このハプニングが起きた当時、ジャンは世界ランク10位ながら韓国6番手で五輪圏外、チョンは同6位で五輪圏内だった。

ところが、同大会で優勝したのはジャン。世界ランクを5位まで一気に浮上させて韓国2番手で五輪切符圏内に飛び込み、一方、欠場したチョンは世界ランク8位に下げて韓国5番手となり「圏外」に押し出される形となった。

同大会の優勝後にスーパーボールでビヨンセが行ったパフォーマンスを真似た喜びのダンスをジャンが披露したことも、チョンのファンの神経を逆なでし、大会前に起きていたハプニングがことさらに注目される事態になったようだ。

MRIなどの検査を受けたというチョンは、腰の筋肉、仙腸関節、骨盤を傷め、復帰に2週間はかかると伝えられており、今週、米アリゾナ州で行われる「LPGAファウンダーズカップ」も欠場する。試合に出場しなければ世界ランクのポイントを稼ぐことはできない。五輪の代表決定は7月だが、熱狂的なファンは、この流れを確執として捉え、早くも感情を過熱させているようだ。

「韓国ではとても大きな問題になっている」とこの事態に動揺を隠せないのはジャン。一連の報道の中では「昨日も先週も、今は毎日泣いている」との本人コメントも掲載されている。

一方のチョンもマネジメント会社を通じて、「極端な憶測や、今回のことによって引き起こされた批判が、彼女たち(ジャンとその父親)の心を傷付けたり、ストレスになったりしてはいけないと思う。彼女たちに早く会って、私と家族がどれだけ傷付いたかという思いを共有する機会を持ちたい」などとコメントしたことが紹介されている。ジャン一家への気遣いも示すことで、ファン同士の場外戦の鎮静化に努めているようだ。

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