2014年 ウェグマンズLPGA選手権

“ルイス先生”のおかげ? コーが最年少メジャー制覇&世界1位へ浮上

2014/08/16 13:44
世界ランクトップ2の同組対決となった予選ラウンドは同2位のコーに軍配

海外女子メジャー「ウェグマンズLPGA選手権」の2日目、世界ランク2位のリディア・コー(ニュージーランド)が「69」(パー72)と3つ伸ばし、首位と4打差の4位グループに浮上。16位から首位争いに飛び込み、17歳のツアールーキーが初メジャー獲りに名乗りを挙げた。

全長6,717ヤード、400ヤード以上のパー4が10ホール。フェアウェイは広く、パワーヒッター有利とされる今年のコースセッティングは前評判通り、ツアートップクラスの飛ばし屋たちが上位に並ぶ展開となっている。その中にあって、今季のコーの平均飛距離は全ツアープレーヤー中78位。「私が290ヤードも飛ばせるロングヒッターなら、どんなにいいか。でも、それは不可能なこと。私の長所を生かした、自分のゲームプランでトライしているわ」。

ポイントに挙げたのは、パー4やパー3に比べて短いパー5の攻略だ。この2日間、計8ホールのパー5で7個のバーディを奪う堅実なマネジメントが光っている。言葉にするのは簡単だが、誰もが描いているプランを実行に移せるのが、この17歳が秘める総合力の高さといえるだろう。

ところで、予選ラウンド2日間をともにしたのは、世界ランク1位に君臨するステーシー・ルイス。ここで1つ、興味深い符合がある。2012年、当時15歳でアマチュアだったコーがツアー初優勝を飾った「CN カナディアン女子オープン」、さらにプロ転向後の初優勝となった今年の「スウィンギングスカートLPGAクラシック」と、いずれも最終日に同伴していたのはルイスだった。

「彼女はいつも素晴らしいプレーをするから、例えばサンフランシスコ(スウィンギング―)では、お互いにバーディを奪い合う展開になったと思うの。彼女からは多くを学べるので、今週のペアリングシートを見て、とてもエキサイトしたわ」。

少し気の早い話だが、もしもコーが今大会で優勝すると、男女ツアーを通じたメジャー最年少優勝記録(17歳3ヶ月24日)を樹立。さらに、ルイスが2位タイ以下だった場合は、世界ランク1位にも立つこととなる。(ニューヨーク州ピッツフォード/塚田達也)

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