2016年 アクサレディス in MIYAZAKI

11億円と191万円 申ジエ「それでも、あなたはライバル」

2016/03/25 19:52
オフに磨いたアプローチが冴え、好発進を決めた保坂真由

申ジエ(韓国)は米国ツアーで11勝、日本ツアーでも10勝を挙げた元世界女王だ。生涯獲得賞金は日米を単純合算しただけでも、11億円を上回る。

そんな申とともににタイで合宿を行い、今シーズンを迎えたのが、プロ3年目の保坂真由(20)だ。25日に開幕した「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」の初日、4バーディ、1ボギー「69」(パー72)の3アンダーでプレーし、4位で発進した。

これまでの生涯獲得賞金は191万7000円。レギュラーツアーは9戦目で、最高位は2014年の「樋口久子 森永レディス」の33位。今季はQTランキング24位の資格で参戦しているが、目立った成績は残せていない。柏原明日架堀琴音永峰咲希といった同期は賞金シードを獲得しており「悔しさもあった」と話す。

中学2年から教わる金愛淑コーチのつてで、1月中旬から約1カ月間の合宿に申、姜如珍カン・スーヨンら韓国選手に混じって参加した。2yd刻みにティを刺し、狙ったティに落とすなどアプローチを徹底的に練習。申からは「自らのリズムだけを考えて打ちなさい」とアドバイスを受けた。

合宿をともにした保坂真由の好発進を「嬉しいです」と優しく語った申ジエ

合宿中に申が告げた言葉がある。「わたしとあなたはライバル」というものだ。プロとして戦う以上、ということだ。「アクサ-」で首位タイ発進を決めた申は「若い選手にプロとしての経験を教えたい。教えたことを吸収してくれることは自分にとっても刺激になる。お互いにいいプレーもしたいし、(保坂のことを)見守りたい」と話した。

保坂はこの日、アプローチが冴えた。15番では93ydを2m、グリーン左に外した16番(パー3)では、15ydから58度のウェッジでOKの距離まで寄せてパーでしのいだ。「オフの成果が出ました」と胸を張った。(宮崎市/林洋平)

2016年 アクサレディス in MIYAZAKI