2015年 大王製紙エリエールレディス

地元の期待を一身に 酒井美紀は3年前の雪辱を果たせるか

2015/11/18 17:37
福島県いわき市出身の酒井美紀は地元凱旋試合となる(※写真はマンシングウェアレディース東海クラシック)

福島県にある五浦庭園CC で行われる国内女子ツアー「大王製紙エリエールレディスオープン」の開幕前日、多くの記者に囲まれて矢継ぎ早に質問を受けていたのは酒井美紀。地元・福島県いわき市出身の酒井は、2011年の震災後、ここ五浦庭園CCをホームコースとしており、あしたからは多くの期待を背負ってティオフすることになる。

「まずは4日間プレーすることが大事だと思う」と謙虚な目標を据えている。今季は優勝こそないものの、2位2回を含むトップ10入り8回で、賞金ランキング14位につけている。だが「フェアウェイが広くて距離が長いので、私は耐えなきゃいけないゴルフになる」と、精度を武器にする酒井にとっては好相性とは言い難いコース。自然と目標設定も堅実になる。

以前までのホームコース、いわきGCは震災被害を受けて閉鎖へと追い込まれた。以来、ここ五浦庭園CCを拠点とし、毎年シーズンオフには関係者やファンを集めたゴルフコンペを実施している。応援は「たくさん来ると思います」と、恥ずかしそうに顔を伏せた。

3年前に五浦庭園CCで行われたときは、車で30~40分ほどの自宅から通い「落ち着きすぎて、試合勘がなくなった」と65位で予選落ち。今週は、その教訓を生かして近くのホテルからコースに通うことにした。

「前回も盛り上がったけど、プレッシャーに打ち勝てなかった。だから、今週は楽しみながらプレーしたい」。多くの記者に囲まれるのは好きじゃないと照れたが、今週ばかりは受け入れるしかないようだ。(福島県いわき市/今岡涼太)

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