2014年 中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン

51万円差の切符争い 原江里菜と渡邉彩香が「全英」へ火花

2014/05/22 19:20
カットライン上の5位につける原江里菜。2012年以来となる「全英」出場権を死守できるか

愛知県の中京ゴルフ倶楽部 石野コースで23日(金)に開幕する「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」は、大会の優勝の行方とともに、賞金ランキングの変動にも大きな関心が寄せられている。今週終了時点の上位5選手に、海外メジャー「全英リコー女子オープン」(7月10日~、英国・ロイヤルバークデール)の出場資格が付与されるためだ。

現時点で圏内に入っているのは、1位のイ・ボミ、2位の成田美寿々、3位のO.サタヤ、4位のアン・ソンジュ、5位の原江里菜までの5選手。今大会の結果次第で、11位のフェービー・ヤオ(台湾)までは逆転で資格を得る可能性を残している。

カットライン上の争いは熾烈だ。原を基準に据えたとき、6位の渡邉彩香とはわずか51万4,500円差。7位の一ノ瀬優希とは235万3,000円とやや離れてはいるが、十分に逆転可能な範囲内といえる。

「すごく行きたい」という原が回顧するのは、英国・ロイヤルリバプールで開催された一昨年の2012年大会だ。初挑戦ながら4日間を戦い抜き、39位でフィニッシュ。「前回、思いのほか自分にできたことが多かった。前回は経験しに行くだけだったけど、今年は知っていることを元に準備をして、試すことができる。前回の経験が初めて生きると思うし、そういう意味でも今年は行きたい」。

原江里菜とは約51万円差。渡邉彩香は今季2つ目の海外メジャー出場権を狙う

一方、僅差で追う渡邉も「5位以内を目指したい」と視線は鋭い。「全英」に思いを馳せる引き金となったのは、ゴルフの聖地・セントアンドリュースで開催された昨年大会で、7位タイに食い込んだ同じ1993年生まれの比嘉真美子の活躍だった。

「去年までは遠い目標だったけど、真美子が頑張って、それで私もアメリカにチャレンジしたいと思い始めた大会だった。(比嘉から)全英の話も聞きましたし、そういう思いはありますね」。

渡邉は今週月曜日、同じ愛知県内で開催された「全米女子オープン」最終予選会を突破し、初メジャーへの出場権を獲得したばかり。追い風は感じている。このまま2つ目のメジャー切符獲得となるか。(愛知県豊田市/塚田達也)

<全英リコー女子オープン 出場権獲得条件>
賞金順/選手名/賞金額/自力獲得条件/最低条件)
1位/イ・ボミ/56,229,500円/当確/-
2位/成田美寿々/38,585,933円/28位以内/-
3位/O.サタヤ/34,969,000円/4位以内/-
4位/アン・ソンジュ/33,730,000円/2位以内/-
5位/原江里菜/32,728,000円/優勝/-

6位/渡邉彩香/32,213,500円/優勝/33位以内
7位/一ノ瀬優希/30,375,000円/優勝/7位以内
8位/森田理香子/26,029,000円 ※有資格者
9位/リ・エスド/25,822,975円/-/優勝
10位/酒井美紀/22,726,636円/-/優勝
11位/フェービー・ヤオ/21,412,636円/-/優勝

※すでに出場資格を得ている日本人選手(カテゴリー)
森田理香子(2013年日本ツアー賞金女王)
佐伯三貴比嘉真美子(2013年大会15位タイまでの選手)
大山志保(2013年「ツアーチャンピオンシップリコーカップ」優勝者)

2014年 中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン