ラフが特徴的な今年のセッティング 三塚は「アンダーで回れれば満足」
6日(木)に滋賀県のタラオCCで開幕を迎える、国内女子ツアーの今季メジャー第2戦「第45回 日本女子プロゴルフ選手権大会 コニカミノルタ杯」。開幕前日の5日にLPGAが会見を開き、メジャー仕様の難コースに仕立てられたセッティングの詳細を説明した。
フェアウェイの幅は20~30ヤードと昨年と同じ一方、ラフの深さは昨年の70~100mmに対して90~150mmと深さが大きく増した。ラフに捕まれば、パーセーブは至難の業。コースセッティングを担当する入江由香大会実行委員は、「全選手のすべてのショット、すべての技術を引き出せるようなコースセッティング」と今年の舞台を表現する。
ラフには手痛いペナルティが潜んでいる一方、コースセッティングのアドバイザーを務めた岡本綾子は「花道を広くとってあるので、グリーンへの攻めは多少、的が絞りやすいと思う」と続ける。「何ホールかタフなバンカー越えがあるけど、選手の技量を見てみたい。期待しています」。以上を踏まえ、協会側が想定する優勝スコアは「7アンダーから8アンダー」。しかし、今週を通して天候の崩れが予報されており、「5アンダー前後まで下がるかもしれない」(入江)と予想する。
ラフからの逃げ道が用意されているとはいえ、選手から見れば手強いセッティングであることに変わりはない。ディフェンディングチャンピオンの三塚優子も「ラフがハード。(1日)1アンダーでも、アンダーで回れればそれで満足」と、やはりラフに手を焼いている様子。
三塚の表現を拝借すれば、フェアウェイから3ヤードほど外れたところに根から垂直に伸びた“タワシ”のような深いラフがあり、そのさらに外側は“ニラ”のように伸びたラフが続くという。フェアウェイ、ファーストカット、“たわし”、“ニラ”の4段構造。中でも「“タワシ”は難しい。そこに入ったらボギーで良いと、フェアウェイに出すことを優先する」と三塚。「フェアウェイから150ヤードを打つ方が、ラフから100ヤードを打つよりグリーンに乗せられる確率は高い。そのように攻略する」と話し、「5ホールくらいはドライバーを使わない」と、状況によりティショットを刻むプランを描いていた。(滋賀県伊賀市/塚田達也)