アジアアマVから凱旋出場 金谷拓実は昨年のリベンジへ
2018/10/10 18:45
◇国内メジャー◇日本オープンゴルフ選手権競技 事前情報(10日)◇横浜カントリークラブ(神奈川)◇7257yd(パー71)
「マスターズ」と「全英オープン」の出場権を獲得したのは、わずか3日前。前週の「アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権」で優勝を飾った金谷拓実(東北福祉大2年)が、今週の「日本オープン」に凱旋出場する。
日程はハードだが、20歳の若者に疲労感は見られない。前週の日曜(7日)夜にシンガポールを出発し、日本に到着したのは月曜早朝。そのまま横浜CCへ移動して18ホールをラウンドした。翌9日はプロアマ戦のためにコースを使えず、練習のみ。開幕前日に再び18ホールをラウンドした。
「大学のトレーナーが帯同しているので、ここまで良いコンディションで来られている」と金谷は言う。「疲れはないです。この一週間、突っ走っていきたい」と強い眼光で前を見た。
金谷を駆り立てる要素は多い。「日本で一番大きい試合だし、アダム・スコット選手や日本のトップ選手もたくさん出ている」というナショナルオープンのタイトルや、豪華なフィールド。加えて、惜敗の2位に終わった昨年大会の悔しさがある。
「いままでにないプレッシャーを感じて、すごく短いパットを外したりした。自分のミスで負けてしまった」と、池田勇太に1打差で競り負けた苦い経験。それ以降、「常にプレッシャーがかかる状況を想定して、普段から練習した」と雪辱を期してきた。
シンガポールでの喜びは、もう過去のものになっている。「ここがゴールではないので、また一から頑張りたい」と、熱帯の太陽でよく焼けた顔を引き締めた。(神奈川県横浜市/今岡涼太)