2018年 ダンロップ・スリクソン福島オープン

ミケルソンの罰打 日本ツアーでも話題

2018/06/20 19:49
フィル・ミケルソン(右)のプレーに日本人選手たちは…(写真は2018年全米オープン)

◇国内男子◇ダンロップ・スリクソン福島オープン 事前情報(20日)◇グランディ那須白河ゴルフクラブ (福島)◇6961yd(パー72)

「全米オープン」の3日目にフィル・ミケルソンがグリーン上で動いているボールを故意に打ち、2罰打を受けたプレーについては、日本ツアーでも話題を呼んでいる。

実際に同大会に出場し、厳しいセッティングを味わった秋吉翔太は「ルールとしてはペナルティを取られているが…難しいところ。“ナイスジャッジ”かもしれないけれど…何とも言えないですね」と複雑な表情でコメント。「ルールでは(2罰打で)良くても、“ゴルフは紳士のスポーツ”という面で見るとダメなのかなと」と話し、ルールとは別のマナーの観点で指摘した。

同じくシネコック・ヒルズGCで苦しんだ星野陸也は、SNSの動画で状況を確認。「初めて見た(シーン)」と驚きを隠さなかった。ただし「グリーンをこぼれても、(ボールが止まった地点から)普通に打ったほうがいいような気もします。フェアウェイに行くと思うので…」と、ミケルソンが主張した“戦略的”な行為で、結局問題のシーンから4打を要したプレーに疑問を投げかけた。

「全米オープン」10回の出場経験がある50歳の谷口徹は「とらえ方はそれぞれ。次の日に喜んでいたギャラリーもいる。本人が罰をもらったのだから、それでいい気もする。USGA(全米ゴルフ協会)が認めたということで、周りがとやかく言うことではないかもしれない」と話した。さらに、セッティングについて言及し「納得いかない部分もあったのかもしれない。ミケルソンは『前からやってやろうと思っていた』というくらいだから…」と推察した。

どの選手もミケルソン、USGAに一定の理解とリスペクトの念を口にしながらも、「同じ状況になったら自分もやる」という考えは示さなかった。(福島県西郷村/桂川洋一)

2018年 ダンロップ・スリクソン福島オープン