国内男子ツアー

賞金王への序曲となった一打 2017年ベストショット3選【中野義昌】

2017/12/20 11:45
キャディさんともハイタッチ!

2017年も、緑の芝の上でさまざまなドラマが生まれた。光と影、風を感じながら、フォトグラファーたちは二度と繰り返されることのない瞬間を切り取ってきた。GDOとともに国内外を渡り歩いたプロフェッショナルが選んだ今年の3枚。1回目は中野義昌カメラマン編。

<001 中日クラウンズ 最終日 宮里優作
恐らく会場にいるほとんどの人が、宮里優作選手・谷口徹選手・藤本佳則選手の3選手のプレーオフになると思っていただろう。最終18番、宮里優作選手のバーディパットはカップの縁を一周し、ゆっくりとカップの底に吸い込まれた。振り返ってみれば、この一打が賞金王への序曲だったのかも知れない。

憧れの宮里藍がアマ優勝を果たした大会で、畑岡はプロ初優勝を挙げた

<002 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 最終日 畑岡奈紗
他を寄せ付けない圧倒的な勝利だった。「こんなに強くてもアメリカツアーのシードが取れないなんて…」と同時に思ったものである。しかし、来季のアメリカツアー出場権をかけた最終予選会を首位で通過。宮里藍選手が現役引退したいま、宮里選手に憧れ続けた彼女が、新たな日本女子ゴルフの歴史を作っていくのだろう。

この笑顔があれば大丈夫ですね。

<003 日本オープンゴルフ選手権競技 初日 石川遼
今季初、久々の日本ツアー参戦で期待を一身に背負っていた。初日から大勢のギャラリーが応援に駆けつけたが、結果には結びつかなかった。この予選落ちを機に、5試合連続での予選落ちなんて想像もしていなかった。でも表情は悲壮感漂うものではなく、むしろ笑顔が印象的だった。プロゴルファー人生は長い。来季は日本ツアーを主戦場とする意思があることも表明したようだが、彼の物語の第2章に期待してみようと思う。

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