2017年 ブリヂストンオープン

『ツアーBカップ』通過で初出場 高校3年生の「大和魂」

2017/10/21 09:00
八太大和は大会が主催するアマチュア競技予選を通過してプロツアーデビューを果たした

◇国内男子◇ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2日目(20日)◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉)◇7119yd(パー71)

46回目の開催を迎えた「ブリヂストンオープン」は今年、アマチュア競技のツアーBカップ(TOUR B Cup)を開催し、全国4会場の優勝者が本選の出場権を得た。7月から東日本、中部、西日本、九州の各会場で予選(18ホールストロークプレー)、決勝(18ホールマッチプレー)を実施した。

中部大会を勝ち抜いたのは、18歳の八太大和(はった・やまと)。三重県出身で、同県松阪市の三重高の3年生だ。本戦の第1ラウンドを3バーディ、2ボギーの「70」で回り、1アンダーの27位タイで滑り出した。

全体のトップでスタートした八太は2番でバーディを先行。残り200ydを3UTで放ち、「手のひらくらい」の距離につけるスーパーショットを披露した。パー3で2つボギーをたたきながら、「やっぱり緊張します」というプロツアーでのデビューラウンドをアンダーパーで終えた。

マッスルバックのアイアンをキャディバッグに入れるショットメーカーだ。複数の大学からオファーを受け、来春には東北福祉大に進学する。OBの正岡竜二とかねて親交があり、名門ゴルフ部に飛び込むことを決めた。前週の「日本オープン」では、先輩になる金谷拓実が優勝争いを演じて2位。大先輩にあたる池田勇太がタイトルを奪った。今大会開幕前の18日(水)、八太は正岡、池田と練習ラウンドをともにし、偉大なOBにレッスンも受け感激した。

「今回は大阪からコーチにも来ていただいています。普段アドバイスされていることに注意してやりたい。あしたはノーボギーで回りたいです」

キャディバッグには小学生のころから名前にちなみ「大和魂」と刻んでいる。外来文化を柔軟に取り込み、独自の文化を作り上げる日本古来の精神。「他のいいところを吸収して、自分のものにする」という謙虚な信念を今後も貫くつもりだ。(千葉市緑区/桂川洋一)

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