P.ハリントン 相次ぐ辞退で五輪代表舞い込む公算「とても光栄」
2016/06/24 18:59
23日にグレーム・マクドウェル(北アイルランド/世界ランク73位)がリオデジャネイロ五輪のアイルランド代表入りを辞退したことを受け、2枠を巡る代表争いで2番手に繰り上がったパドレイグ・ハリントン(アイルランド/167位)が、出場の意思を明らかにした。ハリントンは現在、国内男子ツアー「ISPSハンダグローバルカップ」に出場中。2日目を終えて、通算7アンダーの8位タイとしたラウンド後に表明した。
アイルランドでは、トップ選手の五輪代表辞退が相次いでいる。22日には1番手のロリー・マキロイ(北アイルランド/4位)が、さらに翌23日には2番手に繰り上がったマクドウェルが、いずれもジカ熱への懸念により出場を辞退。3番手にいたハリントンが圏内に繰り上がり、日本時間の昨夜9時ごろに関係者から電話連絡を受けた。代表キャプテンを務めるポール・マッギンリー(アイルランド)には、すでに出場の意思を伝えたという。
「全英オープン」2勝、「全米プロ」1勝を誇る44歳のベテランは「とても光栄なことだ。メジャー3勝にオリンピック出場が加われば、僕のキャリアはより豊かなものになる」と、代表入りを歓迎した。
蚊を媒体として伝染するジカウィルスは、妊婦が感染すると胎児の小頭症の原因になり得ることを米疫病対策センター(CDC)が発表。マキロイとマクドウェルの辞退に理解を示しつつ、「僕はこれから子供を作る予定もない。心配ではあるけど、それよりもオリンピックに出られる価値を優先したい」と述べた。
現時点で代表争いの1番手には、世界ランク25位のシェーン・ローリー(アイルランド)が名前を載せている。(石川県羽咋市/塚田達也)