ザ・ロイヤルトロフィ開幕直前 ヤンとオラサバルが火花
20日(金)に開幕するアジア選抜対欧州選抜の対抗戦「ザ・ロイヤルトロフィ」に出場する両チームキャプテンと全選手が出席した記者会見が18日(水)、開催コースの中国・広州市にあるドラゴンレイクGCに隣接するホテルで行われた。
昨年大会では、プレーオフにもつれ込んだ戦いをY.E.ヤンとキム・キョンテの韓国ペアが、ニコラス・コルサーツ(ベルギー)とフランチェスコ・モリナリ(イタリア)を破り、直近4大会での成績を2勝2敗の五分に戻した。今年はノンプレーイングキャプテンとしてアジア選抜を率いるヤンは、「過去数大会を見ても、今年はベストチームの一つ」と話し、自らはプレーせず、アジア選抜の大会連覇に向けてまとめ役に徹することを誓った。
今年で09年から5年連続5度目の出場となる石川遼は、「雰囲気は例年よりいいと思う」とチーム状態を評価している。「(出場)国のバランスも取れているし、日本でやってくれていた人も多くて仲もいい」とコミュニケーションも良好だという。「去年、欧州はあれだけ良い選手が多かったけど、勝てたことでアジアの中に手応えがある。今年は“勝ちきる”ということを目指して、それができればパーフェクト」と、互角以上の戦いを期した。
一方、欧州選抜を率いるホセ・マリア・オラサバル(スペイン)は、09年、12年に続き3度目の参戦となる。だが、出場した過去2大会はいずれもアジア選抜の前に苦杯をなめており、昨年のライダーカップで「メダイナの奇跡」と呼ばれる劇的な逆転勝利を飾った欧州の闘将にとって、これ以上黒星を積み上げることは受け入れがたい。「我々は優勝トロフィを持ち帰る。選手たちもその準備はできている」と鼻息荒く意気込みを語った。
大会は3日間に渡って行われ、初日フォアサム4試合、2日目フォアボール4試合、最終日シングルス8試合で争われる。なお、来年も同コースで第8回大会が開催されることが決まっている。(中国・広州市/今岡涼太)