トーナメント初解説!佐藤信人の目/タイランドオープン初日
日本男子ツアーとワンアジアツアーの共同主管による「タイランドオープン」が14日(木)、タイのタナシティゴルフ アンド スポーツクラブで初日を迎えた。4月の国内ツアー開幕に先駆け、アジアシリーズとしてスタート。今大会を4日間独占生中継するゴルフネットワークで初解説を務めている男子プロ、佐藤信人が初日の長い戦いを振り返った。
■ 佐藤信人
「初日は全体的にバーディもボギーも出る、アクティブな一日になりました。上位選手のスコアは確かに伸びましたが、見ている限りそれほど易しいセッティングとは言えません。特にグリーン周りのプレーが難しく、苦労するシーンも多くあったようです。パー5、そして短いパー4がバーディホールとなっていますが、そこを確実に“獲った”プレーヤーが良いスタートを切りました。
その難しいグリーン周りのラフですが、タイ独特のものもが見られます。長さはさほどなくても、ボールが沈む。加えて、芝の下の地面が硬くアプローチでボールが飛ぶのか、飛ばないのか、その判断が難しい。日本でいうと沖縄のコースのようで、距離感を出すのが簡単ではありません。
今日の前半は、日本ツアーで活躍するハン・ジュンゴン選手、チョ・ミンギュ選手(ともに韓国)が7アンダーの2位タイと素晴らしい滑り出し。ハンは顔に似合わず(?)非常に強いボールを打てる選手。老かいなゴルフをします。昨年11月に「カシオワールドオープン」を勝った勢いを持って、良いシーズンの入り方をしました。
そして日本勢は小田孔明選手が8アンダーの単独首位と最高のスタート。また、5アンダーの11位タイには藤本佳則、谷原秀人、今野康晴、矢野東選手といった、今年のツアーの主力メンバーと思われる面々が、期待通りのプレーをしてくれています。藤本選手は2年目、すべてにおいて思い切りが良いですよね。ティショットも飛ぶし、アイアンもレベルが高い。そして自他ともに認めるアプローチの技術の高さがあります。志も高く、昨年は全英オープンなどに出て、またメジャーに出たいという思いも強くなったでしょう。
2日目も出入りの激しい展開になると予想されます。カットラインは通算4アンダー前後といったところ。出遅れてしまった池田勇太、片山晋呉選手(ともにイーブンパー)ですが、明日は午前中のスタートとなります。早い段階で1つ、2つバーディが来るかどうか。6アンダー、7アンダーというスコアを出せる実力者ですから、序盤で良いパットが入るかというところがポイントになりそうです。
【テレビ放送予定】
タイランドオープン2日目の模様は、CS放送ゴルフネットワークで、15:00-20:00で独占生中継。