倉本昌弘が国内男子ツアーの選手会長に復帰
日本ゴルフツアー機構(JGTO)の選手会は6日(金)、都内で2012年度の第1回理事会を開催し、今年度の選手会長に倉本昌弘を選出した。
JGTOが発足した1999年以来、13年ぶりに“職務復帰”する倉本は「(99年当初に)私が思い描いていたJGTOになっていない。JGTOのポテンシャルはもっと大きいはず。もっと高いところに持って行きたい」と意気込みを語った。
選手会サイドが問題視しているのが現在年間25試合で推移しているトーナメント数。「石川遼という素晴らしい逸材がいながらも、試合が増えていない。(JGTOの)営業努力というか、既存のやり方では増えない」と倉本は指摘。プロアマ戦の充実や、機構側との意思疎通の欠如の是正、中小規模でのトーナメントの実施など、選手の立場から改善を訴えた。
また、公益法人化を目指すことを改めて明言し、3月に刷新されるJGTOの副会長職を兼務しながら、ツアー改革に取り組む構え。「私が長くやるものでもない。若い人たちが育ってくれれば良いと思う」と後継者育成にも意欲をのぞかせた。
選手会の副会長としてこの日の会見に出席した宮里優作は「先輩から色々と勉強をして、若い選手ともコミュニケーションをとり、ツアー全体が盛り上がるように頑張りたい」とコメント。また、今季も同職を務める石川遼は「僕ら選手もトーナメントが増えてほしい気持ちが強い。そういう気持ちを前面に出していけたら」と話した。
倉本を中心とした新体制は、昨年12月末に死去した杉原輝雄氏について、日本プロゴルフ協会(PGA)と合同お別れ会を1月中に行う方針。また、1999年10月に飛行機事故のため急逝したペイン・スチュアートをしのんで行われた翌年の「全米オープン」の追悼式典の例に倣い、今年4月の開幕戦「東建ホームメイトカップ」では、第1ラウンドの前に複数の主要選手が同時にショットを放つ追悼セレモニーも計画している。
<2012年度ジャパンゴルフツアー選手会理事会役職>
◆理事職
【会長】倉本昌弘
【副会長】深堀圭一郎、宮本勝昌、横田真一、近藤共弘、宮里優作、池田勇太、石川遼
【理事】中嶋常幸、桑原克典、谷口徹、藤田寛之、丸山茂樹、久保谷健一、横尾要、片山晋呉、広田悟、富田雅哉、高山忠洋、小平智、B.ジョーンズ、S.K.ホ
◆監事
【監事】鈴木亨