同組アマ杉浦「やっているゴルフが違った」 独走の蝉川泰果をライバルたちはどう見た?
◇国内男子◇日本オープンゴルフ選手権競技 3日目(22日)◇三甲GCジャパンコース(兵庫)◇7178yd(パー70)
アマチュアの蝉川泰果(東北福祉大4年)が通算13アンダー単独首位に浮上した。予選通過者だけのプレーでもフィールド平均スコア「72.697」を記録した第3ラウンドにあって、1イーグル7バーディ、2ボギーの「63」をマーク。まさに圧巻の18ホールだった。
2サム同組に入ったアマチュアの杉浦悠太(日大3年)は「69」とアンダーパーで回ったが、「終わってみれば良かったかなと思うけど、隣であれだけすごいプレーをしていたので悔しい」と話す。
蝉川は深く密集したラフのプレッシャーを受けながら、それでも1Wを中心にティショットをしっかり振り切ってフェアウェイをとらえ、チャンスを量産した。「自分はグリーンの外からアプローチをして耐えるばかりで、やっているゴルフが違ったのかな。2人で回っている分、余計に意識するというか、ついていかなきゃってなりました」
蝉川と並ぶ首位タイスタートだった比嘉一貴と金谷拓実の最終組は徐々に引き離される展開。金谷は「きょうのコンディションで蝉川選手の7アンダーはすごい」と、東北福祉大の後輩をたたえた。終盤の2連続バーディ「69」として6打差2位に踏みとどまった比嘉も「蝉川選手は本当に積極的なゴルフをする」と評する。
思い起こしたのは優勝争いを演じた2019年大会。高難度の福岡・古賀GCでチャン・キムが最終日に8打差を大逆転した。「僕はどちらかというとセーフティ(な戦い)で最終組の近くにいたけど、結局、古賀で積極的にドライバーを持って攻めたチャン・キム選手が勝った。タフでハードなセッティングでも、積極的なゴルフが必要なのかな」。記憶をたどりながら思考を巡らせた。(兵庫県三木市/亀山泰宏)