2014年 WGCキャデラック選手権

松山英樹は、あの“サボテンショット男”と同組に

2014/03/05 11:32
「WGCアクセンチュアマッチプレー」で、V.デュビッソンが魅せたネイティブエリアからのナイスアプローチは語りぐさになったとか。(Stuart Franklin/Getty Images)

フロリダ州のトランプナショナルドラールで開催される「WGCキャデラック選手権」に初出場する松山英樹は、初日、2日目のラウンドで元世界ランク1位のルーク・ドナルド(イングランド)、そしてフランスの23歳、ビクトル・デュビッソンと同組になった。

デュビッソンといえば2週前の「WGCアクセンチュアマッチプレー」でブレークした新星。同大会ではバッバ・ワトソングレーム・マクドウェル(北アイルランド)、アーニー・エルス(南アフリカ)と立て続けにメジャー王者を破り、準決勝を突破した。

そして決勝戦ではジェイソン・デイ(オーストラリア)と23ホールの死闘を演じた。ドーミーホールの17番から2連続アップで追いつくと、サドンデスのエキストラホールでも驚異的な粘りを披露。結局5ホール目で力尽き、フランス人初の米ツアー制覇はならなかったが、その延長戦のうち2ホールで見せたサボテンの生えるネイティブエリアからのナイスアプローチは語り草になった。

デュビッソンはその試合後、この1週間のうちにアリゾナから欧州の自宅に戻り、今度はフロリダにやってきた。「大したお祝いはしてないよ。休暇を取っただけ」。ちなみに彼の住まいはアンドラ公国。数年前にこのスペインとフランスに囲まれた人口わずか8万人の国に移り住んだ。

現在目指すのは来季の米ツアーシード権。今週、そして4月の「マスターズ」での、フェデックスカップの大幅な積み上げを狙う。昨シーズンのツアーカード獲得に成功した松山の例に、まさに続こうと必死だ。

ところで今週、彼のロフト58度のウェッジのバックフェースには、緑のサボテンのシールが貼られている。これはタイトリストのプロ担当者の仕業だとか。もちろん今度はストロークプレーだが、同世代のマッチアップは注目のひとつとなりそうだ。(フロリダ州ドラール/桂川洋一)

■ 桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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