“立てる”のが定番 小平智のポロシャツスタイル
優勝争いどころか、予選通過もままならないまま、苦しんだシーズン前半戦。「ダンロップ・スリクソン福島オープン」を制した小平智は今週も、その試行錯誤の段階から抜け出そうと必死だった。日々のラウンドにおけるコーディネートにまで頭が回らないほどに…
連日のラウンドで着用するウエアの組み合わせを決めるのは、小平の日々のルーティン。昨年初勝利を挙げた「日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills」をはじめ、最終日は全身ブラックが定番だった。
しかしスイングの修正ポイントをつかみかけていた今大会期間中は「練習ラウンドから考えずに選んでいたら、黒ばかりが残っていた」というほど、調整に集中。だからこの日のスタイルは偶然で、本来ゲン担ぎはしないタイプなのだが「『お前の勝負服はこれだ』って神様に言われたのかなと」とポジティブにとらえて最終ラウンドをティオフしていた。
ところで小平は、ポロシャツの襟を立ててプレーするのも定番。これは、見た目云々ではなく、数年前から施している首の日焼けを抑えるための対策だ。「襟を寝かせていると、すごいことに真っ黒になっちゃうんですよ」。首元の保護は熱中症に対しても有効で、連日30℃台中盤を記録した今大会では、万全といえる着こなしだったかも。
この日着用していたウエアは小平自身が素材も含め、デザインしたオリジナル。ブランド側とは、“襟を立てた状態”を活かしたデザインも考案中だとか。活躍を続けることが、スタイルの認知度アップにつながるはずだ。(福島県西郷村/桂川洋一)
■ 桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール
1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw