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単独首位は中国の14歳/アジアパシフィックアマチュア選手権

2012/11/01 20:32
初日単独首位発進を決めた中国の14歳、グァン・ティンラン

来年度の「マスターズ」出場権をかけた「アジアパシフィックアマチュア選手権」が1日(木)、タイのアマタスプリングCCで開幕。初日単独首位に立ったのは中国の“天才少年”グァン・ティンラン(関天朗)だ。

先月25日に14歳になったばかりのグァンは、出だしの4ホールで3つバーディを奪取。その後も勢いは止まらず、トータル8つのバーディを積み上げた。最終18番でこの日2つ目のボギーを叩いてフィニッシュしたが、リーダーの座は譲らず。後続に2打差をつけて6アンダーの単独首位に立った。

「最初からプレーに集中していたので、緊張はありませんでした。落ち着いてプレーできたと思います」。あどけなさの残る表情で、英語で懸命にインタビューに答える彼が、父親に連れられ、ゴルフ場を初めて訪れたのが4歳の頃。その後、各世代でタイトルを獲得してきた。

既に中国だけでなく、ユーラシア大陸では名の知れた存在。2011年の「キャロウェイ世界ジュニア選手権」(11から12歳の部)を2位に11打差をつけて圧勝。今年4月の欧州ツアー「ボルボ中国オープン」で史上最年少出場記録(13歳173日)を樹立した。ちなみに、中国で行われた「WGC HSBCチャンピオンズ」等のプロアマ戦で2度、タイガー・ウッズとラウンドをともにしたこともある。

来年の「マスターズ」出場権を手にすれば、2010年に16歳11か月で出場したマッテオ・マナッセロ(イタリア)の史上最年少出場記録を大きく更新する。歴史ある世界最高峰のトーナメントに、アジア出身選手が新たに名を刻むかもしれない。(タイ・バンコク/桂川洋一)

■ 桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw