2013年 全英オープン

リンクスの攻略法 ~アーニー・エルス編~

2013/07/17 09:10
ディフェンディングチャンピオンであり、前回ミュアフィールドで行われた時の優勝者でもあるアーニー・エルス

このコースは少しリザム(&セントアンズ)に似ているね。でもリザムは内側から出ていって、外側を帰ってくる。でもここは、南側の外周を回って出ていくから、すべてのショットで少しずつ風向きが違う。そして、ご存じのようにバックナインはその内側を戻ってくる。素晴らしいデザインだよね。そして、パー3は信じられないほど素晴らしい。パー5は距離が少し伸びたりして変わったね。左から右のホールもあれば、その逆もある。なんでもある。ここでは、想像できるすべてのリンクスショットを、実際プレーすることになると思う。

全英オープンのコースでは、特に天気が大きな要因を占めている。今週はとても硬くなっているし、ラフも深い。だから、“正確さ”が何よりも重要になってくる。ショットの良し悪しが試されるだろう。時には高い球、時には転がしも求められるから、ショートゲームも試される。すべてがこんな調子だよ。

ここでは、“どう転がるか”ということに慣れることが大切。もしフォローの風が吹いていたら、3Iで280ヤード先まで行くだろうけど、アゲンストの時は多分180ヤードほど。こういうことを考慮に入れて、学んでいかなければならないんだ。

(これだけ乾いた状況で、自分の球がどれだけ転がるかをどうやって知ることができるのか?)
だから、先週プレー出来たことが嬉しいんだよ。たった2ラウンドだったけど。でも言ったように、3Iで280ヤードかそれ以上飛んでいた。パー4の3番だったかな、風は穏やかだったけど、3Iで打ったらグリーンを突き抜けてしまった。300ヤード以上の計算になるね。実際、試合でプレーするまでは、どれだけ球が飛ぶかを知ることは難しい。こういったことを、木曜日までの3日間で学んでいかないといけない。木曜日にスタートしたら、それに適応しないといけないんだ。

2002年のことを考えると、だいたいは良い思い出だけど、いくつか思い出したくないショットもあるね。13番とか、プレーオフの18番で5Iを引っ掛けたショットとか。でも、思い出も役立つものだよ。特にリンクスコースでは、どこに外したらいけないとか、どこにミスしたら良いということを知るのが大切で、だから経験がものを言うんだ。

ここに初めて来る若い選手は、それをメジャーの緊張の下で学ばなければいけない。いくらでも練習ラウンドはできるけど、実戦の過大なストレスの下でプレーしなければ、自分がどう反応するかは正確に分からない。だから、経験が大事なんだよ。

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