南アフリカ次世代スターはイメルマン
米国ツアーではアーニー・エルスがタイトル防衛に成功。そして欧州ツアーでもトレバー・イメルマンが連覇を成し遂げた。世界のゴルフシーンを沸かす南アフリカの英雄といえば、ゲーリー・プレーヤーに始まり、アーニー・エルスへと引き継がれてきた。そして次に、南アフリカのスターとして栄冠を引き継ぐ人材は、いま最も光輝いているトレバー・イメルマンだと誰もが期待している。
イメルマンの「南アフリカ航空オープン」連覇は、母国の英雄ゲーリー・プレーヤーが1976年、1977年に成し遂げて以来の快挙。また、欧州ツアーにおける連覇はイメルマンが兄と慕う、エルスによる2002年、2003年「ハイネケン・クラシック」以来のものとなった。
トレバー・イメルマン
「まだ信じられないんですが、家族や友人の前で良い試合ができて本当に幸せです」
2ヶ月前には「WGC-ワールドカップ」でローリ・サバティーニと組み、南アフリカチームが優勝。イメルマンの父、ヨハン・イメルマン氏はつい最近、南アフリカ・サンシャインツアーのエグゼクティブ・ディレクターに就任。イメルマン本人も、12月に結婚したばかりと、公私にわたり、絶好調というところ。しかしイメルマンを「南アフリカ航空オープン」の連覇に導いた活力は「プレジデンツカップ」のメンバーに入れなかった悔しさからきている。イメルマンはポイントランキングで15位と選抜に届かなかった。
トレバー・イメルマン
「プレジデンツカップのメンバー入りは夢なんです。ですから、昨年はシーズンをかけて必死に努力をしていたんです。でも必死のあまり、自分にプレッシャーを掛けすぎてしまったようです。でもどんなことも理由があって起こるのだ、自分を哀れんではいけないと考えるようになりました。ですから、いまは与えられた幸運を楽しもうと思います」
アーニー・エルス
「彼は素晴らしいプレーヤーだ。そしてゴルフに関しては全身全霊で取り組んでいる。練習熱心だし、才能もあるからね」