リオでの冒険に胸を躍らすハリントン
パドレイグ・ハリントンはリオデジャネイロ五輪の観戦を待ち切れずにいるが、まずは、自身の金メダルを懸けた勝負を片付けなければならない。
メジャー3勝のハリントンは、週末の2日間を「65」と「68」でラウンドした先月の第98回「全米プロゴルフ選手権」で13位に入り、ここ4年間のメジャーにおける自己ベストを更新した。そして、彼はチームメイトのシーマス・パワーとアイルランドを代表してオリンピックでプレーすべく、リオへと向かうことになった。アイルランド代表の2人は、112年ぶりに五輪に復帰したゴルフ競技で60人のフィールドの42番目と51番目のスポットを確保したのである。
男子ゴルフの金メダルが決定するのは、オリンピックが大団円を迎えるちょうど1週間前となるが、ハリントンはコース上で「仕事一筋」に打ち込んだ後は、家族ともどもリオに滞在して五輪の熱狂を現地で見物することにしている。
「日曜(7日)の夜には現地に着きたいと思っている。月曜に練習ラウンドを回るかどうかは分からないけれど、火曜にはコースに出る予定だよ」とハリントン。「家族全員で行くんだ。僕らは6人で現地へ行くので、大きな一週間になるね。その後も、もう一週間滞在するんだ」。
「オリンピックのことばかり考えているよ。(ゴルフ競技が終わった後の)一週間は休暇を取って多くの競技を観に行く予定なんだ。滞在2週目を全部休暇にあてて五輪を観戦するなんて、一生に一度の機会だからね。初めの一週間は仕事一筋になるけれど、2週目は楽しい一週間になれば良いね」。
「卓球、体操、飛び込み、ベロドローム(競輪)、ボクシング、他にもまだあと1つか2つは行く予定なんだ。これらは皆2週目のことだよ。だから、僕は、2週目は一日2競技観に行こうと思っているんだ」。
「これらのスポーツを見るのは最高に楽しいだろうね。オリンピックということもあるけれど、選手にとって全てを意味するスポーツを観に行くわけだからね。負けの痛みは特殊なものだよ。勝利の喜びも余すところなく見られる。こういう状況で行われるスポーツだったら、何でも観るけれど、もちろんオリンピックはこうしたものの頂上にある。チャンスは一度きりだ」。
パワーは5月にウェブドットコムツアーで初勝利を挙げており、ハリントンは29歳の後輩にブラジルでアドバイスを贈ることを楽しみにしているが、勝負どころとなると、話は別のようだ。
「彼が何をして来たのか分かっているし、向こうに着く前に電話して声をかけるつもりでいるんだ」とハリントン。「ラスト9ホールで2人とも優勝のチャンスがある位置につけることができればと思うけれど、そうなったら自分で自分の面倒を見ないとね。その時点までは彼にアドバイスを贈るよ」。
「日曜に僕ら2人が後続に5打差をつけることができたら最高に嬉しいね」。