初日に大差のリードを築いたホームズ「あしたはイーブンでも」
「WGCキャデラック選手権」は、見事10アンダーの「62」で初日をラウンドしたJ.B.ホームズが4打差のリードを築く幕開けとなった。
かつて「ライダーカップ」でプレーした経験を持ち、米ツアー3勝を誇るホームズは、トランプナショナルドラールの出だし2ホールでバーディを奪うと、ティショットを376ヤード飛ばしたパー5の12番では2打目をタップイン圏内に寄せて難なくイーグルを奪った。
その後も6つスコアを伸ばした32歳のホームズ。初日を終えた時点で、既にパトリック・リードによる昨年の72ホール終了時点での優勝スコアに6打も先んじるスコアを初日に打ち立てた。
「良いショットが沢山打てたし、ほとんどすべてのホールで、ボールのピン下につけることができたので、パットを決めるチャンスが沢山あったんだ」とホームズ。彼は2011年に脳の手術を受けている。「難しいパットもあるけれど、ホールの下側につければ決められるチャンスは広がるんだ。8メートルのパットだったとしても、上りであれば、下りの3.5メートルのパットよりも決められるチャンスはあるね」
「思い描いた通りのショットを打つことができたし、今日はパットが乗っていた。こう噛み合えば、全体としてとても良くなるし、良いスコアが出せるというものだよ」「ここは本当にタフなゴルフコースだから、明日はイーブン、あるいは1アンダーで回れたら、それは良いラウンドだと言うべき。こういうラウンドを続けてやるのは難しいから、明日は何も期待することなくプレーしようと思う」
ホームズの同胞、ムーアも猛烈なペースでスコアを伸ばし、12ホールを終えた時点で8アンダーとするも、残酷な18番でティショットを池に打ち込んでこのホールをダブルボギーとし、初日のスコアを6アンダーの「66」とした。
欧州勢では「68」でラウンドしたフランスのアレクサンダー・レビが最上位につけており、4アンダーの3位タイでダスティン・ジョンソンとリッキー・ファウラーに並んでいる。大会デビューを飾ったレビは、ロングホールの1番でバーディを奪うと、同じくパー5の8番ではイーグルを奪った。
ヨーロピアンツアー2勝のレビは11番と12番でバーディを奪い、スコアを5アンダーまで伸ばすも、14番と15番でボギーを叩き、それでも最終ホールでこの日3つ目のバーディを奪って初日のラウンドを締めくくった。「とても良いラウンドでした」とレビ。「とてもタフなコンディションで本当に良いゴルフができたと思います。良いショットを良い場所に打つことができましたが、しれが今日の鍵でしたね」。
かつての「レース・トゥ・ドバイ」覇者であるスウェーデンのヘンリック・ステンソンは、出だしの4ホール中、3ホールでいずれも2メートル前後からのバーディを奪い、初日を3アンダーの「69」でラウンドして米国のブルックス・ケプカと6位タイで並んでいる。
昨季の欧州ツアー新人王であるケプカは、14番ではバンカー内のアイランド状のラフからチップインを決めてバーディを奪うなど、この日は4つのバーディを決めた。