荒天の深センでイ・スミンが首位奪首
荒天により中断を余儀なくされた「深センインターナショナル」2日目は、この日のゲンゾンGCを見事「65」でラウンドしたイ・スミンが暫定首位に躍り出た。
地域一帯を襲った雷雨のため、この日は合計5時間55分にわたってプレーが中断し、35人の選手が金曜の第2ラウンドをスタートすることすらできなかった。
豪雨により大会の進行は分断されることになったが、同時にグリーンの寛容性は高まり、その利を活かしたイは、連日ノーボギーのラウンドを展開するなか、7つのバーディを奪って通算13アンダーとし、2位につけるユースト・ラウテンに3打差をつけた。
ラウンド序盤にすばらしいパッティングのタッチを見せたオランダのラウテンは、13ホール終了時点でこの日のスコアを8アンダーとするも、その後、2つのボギーを叩いた。ヨーロピアンツアー出場6回目で主導権を渡す格好となった。
イはツアー初出場となった「UBS香港オープン」で3位タイに入ると、続く「メイバンク選手権マレーシア」では優勝へ近づきながらも終盤に2つのダブルボギーを叩き、優勝したマーカス・フレーザーから2打差の2位に入っている。
イは序盤の11番でバーディを奪うも、午前8時10分に中断を告げるホーンが鳴り響いたことにより、プレー再開は真昼へ持ち越しとなった。
22歳のイは中断によりペースを乱されることなく、12番と13番でバーディを奪って3ホール連続バーディを決めると、17番から1番にかけて再び3連続バーディを奪った。彼はその後、2度目の中断を挟んで7ホール連続パーとすると、パー5の9番でバーディを奪ってこの日のラウンドを締め括った。
「多くのパットを決めたので、今日は乗っている感じでしたし、ショットは真っ直ぐで良かったですね。全てにおいて完璧でした」とイ。
「このコースの柔らかいグリーンと深いラフは私に合っていると思います。私は深いラフが好きなので、それが幸いしています」。
「残り2日間もノーボギーで行くよう頑張ります」。
「マレーシアで2位に入ったのが良かったですね。ゴルフ、人生、全てにおいて良かったです。あれがあったので、マレーシアのときよりは気持ち良くプレーできています」。
今季初めの8大会で5回のトップ10入りと、好調をキーオプするオランダのラウテンは、初めの中断前の11番でフェアウェイからホールアウトしてイーグルを奪った。
その後、アイアンショットに冴えを見せたラウテンは、15番から立て続けに3、4メートルのパットをねじ込んで4連続バーディを奪うと、2番でもバーディを奪ってスコアを伸ばした。
2時間5分にわたる2度目の中断後、ラウテンは2打目をピン側2.4メートルにつけた4番でバーディを奪うも、ティショットを曲げた5番でボギーを叩くと、8番でもスコアを落とし、「66」でこの日のプレーを終えた。
アイルランドのポール・ダンは、前半を3バーディ、2ボギーでラウンドすると、13番でイーグルを奪ってこの日のスコアを「69」とし、首位から6打差の3位タイで週末を迎えることとなった。
早朝に残っていた第1ラウンドの最終ホールをプレーした南アフリカのブランドン・ストーンは、そのホールを含め、この日は18ホールをパーとし、17番のみイーグルとして通算7アンダーとした。
リー・スラッテリーは出だしの5ホールで4つのバーディを奪って通算6アンダーとしたところで午後6時43分に日没サスペンデッドとなり、同じく通算6アンダーのアレキサンダー・レビも出だし3ホールをパーとしたところでプレーが翌日へ持ち越しとなった。
その1打後方につけるアルバロ・キロスとマッテオ・マナッセロは共に2日目を「69」でラウンドし、この通算5アンダーのグループには2日目を「71」としたガリー・スタールもつけている。