輝きを放ったウィレットが一歩リード
エミレーツGCでの好調を維持したダニー・ウィレットが連日の「65」をマークし、「オメガドバイデザートクラシック」最終日を1打差の首位で迎えることとなった。
イングランド出身のウィレットは2012年の大会王者であるラファ・カブレラベローの1打後方から3日目を出ると、通算16アンダーとしてカブレラベローに1打差、アンディ・サリバンには2打差をつけて単独首位で3日目を終えた。
昨季の「レース・トゥ・ドバイ」ではロリー・マキロイに次ぐ2位に入ったウィレット。そのマキロイは首位から8打差で日曜を迎えることとなり、逆転でのタイトル防衛には劇的なラウンドが必要な状況になった。
ウィレットのプレーは圧巻。13番で大きく曲がる9メートルのイーグルパットをねじ込み、一気に2打差の単独首位に躍り出ると、3日目は最後までその座を守り通した。
28歳のウィレットは「ユーラシアカップ」で大勝を飾った欧州チームのメンバーであり、ヨーロピアンツアー4勝目を挙げることができれば、ダレン・クラーク率いる9月の「ライダーカップ」欧州代表入りへ向け、大きな弾みとなる。
「良いラウンドだったね」とウィレット。
「今日はすばらしいゴルフをプレーした。昨日すごく良いプレーをし、今日はそれを持続することができ、あと2打ほど良くてもおかしくないくらいだった。大満足だね」。
「横風のなかでもボールを非常に良くコントロールすることができ、ほとんど全てにおいて正しいプレーをすることができたね。今日は何度か躓きがあり、そこで僅かながら違いを作り出せていたかもしれなかったけれど、前を向いて前進し続けることができたんだ」。
「思うに、精神的には自分自身をとても良くコントロールできていると感じているし、もちろんこういうのは助けとなるよね。スイング的には、幾つか試そうとしていることがあるんだ。とにかくできる限りシンプルに保って心を落ち着けようとしているのだけど、今のところ、それが上手く行っているみたいだね」。
「すばらしい大会だよ。このコースを取り巻く雰囲気は最高で、どこにも引けを取らないね。ティボックスやグリーンの周辺にはギャラリーの集まるエリアがあって、僕らはたくさん声援を送ってもらっているんだ」。
先週の「コマーシャルバンクカタールマスターズ」で2位タイに入り、目下好調のカブレラベローは、3番でバンカーショットをホールインしてイーグルを奪うと、続く4番ではバーディを奪い、ラウンド序盤に輝きを放った。
しかしその後は、7番、そして12番のボギーで失速するも、14番と17番でバーディを奪い、ウィレットに次ぐ位置につけた。
木曜はダブルボギーで大会のスタートを切ったサリバンだったが、その後の53ホールはノーボギーのゴルフを展開。土曜日を「66」で回ったイングランド出身のサリバンは、ヨーロピアンツアー4勝目を狙える位置につけている。
その1打後方の通算13アンダーには3日目を「67」でラウンドしたオランダのユースト・ラウテンがつけており、通算12アンダーには南アフリカのヘイドン・ポルテウス、そして通算11アンダーには豪州のスコット・ヘンドとイングランドのクリス・ウッドがつけている。
この日のベストスコアとなった「64」を叩き出したヨアキムB・ハンセンは通算9アンダーから最終日の上位進出を狙うことになった。後半を「31」としたマキロイは3日目を「68」で回り、通算8アンダーとなった。