カブレラベローがドバイで僅差の首位に浮上
「オメガドバイデザートクラシック」はエミレーツGCの最終ホールをバーディで上がったラファ・カブレラベローが1打差の単独首位で週末のラウンドを迎える展開となった。
2012年の大会王者であるカブレラベローは2日連続の「67」をマークし、通算10アンダーとして、通算9アンダーで長い時間リーダーボードのトップに居座っていたアーニー・エルスとダニー・ウィレットを抜き去った。午後にプレーしたトレバー・フィッシャーJrもエルスらとならぶ通算9アンダーの2位タイまで浮上した。
早い時間にラウンドした大会3勝のエルスは2日目を「67」でラウンドしてクラブハウスターゲットを設定すると、2日目を「65」でラウンドしたウィレットがリーダーボードを駆け上がり、エルスに追いついた。
長い時間、この2人に追いつく選手は出てこないかに見えたが、フィッシャーJrがノーボギーの「68」で回って三つ巴の首位とすると、その後、15番でバーディを奪ったカブレラベローが18番で3.6メートルのバーディパットを沈め、単独首位に躍り出たのである。
スペイン出身のカブレラベローは、2週間前の「アブダビHSBCゴルフ選手権」でトップ15入りを果たすと、先週の「コマーシャルバンクカタールマスターズ」では2位タイに入るなど、2016年シーズンの欧州ツアーで目覚ましいスタートを切っている。
「今は自分のゴルフがとても良い状態にあるんだ」とカブレラベロー。「自信があるし、ゴルフの全ての部分が上手くできているね」。
「今日はもしかしたら少しばかり自信が揺らぐかもしれないという粗末なスイングが2度ほどあったけれど、自分のゴルフがとてもシャープなのは分かっていたよ」。
「今はとにかくゴルフをエンジョイしているんだ。休暇期間中はハードに練習を積んだし、準備を整え、ここでしっかりと戦えていることに満足している」。
「以前、ここで勝っているというのは余得だね。日曜の残り数ホールで勝つチャンスがあるならば、自分は前にやり遂げたことがあると思えるし、またその再現ができるはずさ。特にこの場所ではね」。
「ここのグリーンは前からずっと好きだったんだ。以前からここではパットが良かったからね。特に2012年はそうだった。そういうわけで、ここではパットが良く、今日もパットが良く決まったね。昨日もパットは良かったんだ。昨日はほとんど決まらなかったとはいえ、パットそのものは良かったんだよ。今日はボールがカップに入りたがってくれたね」。
明らかに湾岸地域でのプレーに居心地の良さを感じている31歳のカブレラベロー。仮に彼が今週優勝を遂げることになれば、公式世界ゴルフランキングで41位に上昇し、これまでの自己ベストである43位を上回ることになる。
しかしながら、彼がそれを成し遂げるには、強豪揃いのリーダーボードで首位の座を堅持せねばならず、前述の2位タイの3人に加え、通算8アンダーにはユースト・ラウテン、トービヨン・オルセン、アンディ・サリバン、そしてクリス・ウッドと、複数のツアー優勝経験者がつけている。
2007年の大会王者ヘンリック・ステンソン、2011年の大会王者アルバロ・キロス、そしてブレット・ラムフォードが更にその1打後方につけており、ディフェンディングチャンピオンのロリー・マキロイは首位から6打差で週末を迎えることとなった。
エルス、マキロイ、そしてステンソンらは皆、湾岸地域での通算5勝目を目指しており、マキロイが今大会を制覇すると、「オメガドバイデザートクラシック」は3勝目となり、エルスの持つ大会記録に並ぶことになる。
先週はカブレラベローと並ぶ2位タイに入ったオルセンは、上がり3ホールで連続バーディを奪い、この日ベストの「64」をマークした。一方、ウッドは「64」、ラウテンは「67」で2日目をラウンドし、サリバンは初日1番でダブルボギーを叩いて以降は見事なゴルフを展開し、この日は「66」でラウンドした。