ツアー復帰へ準備万全のポルシェヨーロピアンオープン
メジャー王者のグレーム・マクドウェルをはじめとする豪華なフィールドが、今週6年振りに欧州ツアーへの復帰を果たす「ポルシェヨーロピアンオープン」に集結する。
この大会は1978年から2009年にかけて、毎年英国かアイルランドで開催されていたが、今回は初めて戦いの舞台を欧州大陸へと移し、ドイツ南東部にある息を呑む景観のゴルフリゾートバートグリースバッハで開催される。
また、今大会はポルシェが冠スポンサーとしてゴルグ界に参入した史上初のトーナメントとなるわけだが、2カ月の「全英オープン」以来の欧州復帰を果たすマクドウェルはそれを歓迎しているようだ。
「ゴルフで初めて冠スポンサーとしてポルシェの名を見るのはすばらしいものだよ。ポルシェは並外れたブランドだから」と2010年の「全米オープン」覇者のマクドウェル。彼の欧州ツアーにおける直近の優勝は2014年の「アルストムフランスオープン」となっている。
「世界で最も名の知れた選手たちがタイトルを手にしてきた大会だから、そのリストに自分の名前を加えることができれば、すばらしい業績になるね」
かつてハートルリゾートとして知られたゴルフリゾートバートグリースバッハは、ここ3シーズン連続してチャレンジツアーの大会が開催されており、ドイツのフローリアン・フリッシュは、ワールドカップ優勝経験のあるサッカー選手、フランツ・ベッケンバウアーにちなんで名付けられた全長7188ヤードのベッケンバウアーコースに精通している。
「バートグリースバッハには6コースあり、僕は昨年のチャレンジツアーの大会ではベッケンバウアーコースで『64』を出しているから相性が良いみたいだね」とフリッシュ。「今週をとても楽しみにしているよ」。
「確実にすばらしい大会になるだろうね。すばらしいコースだし、ミュンヘンをはじめとするいくつかの大都市からもそう遠くないから、大勢のギャラリーが押し寄せると思うよ」
かつての「マスターズ」王者であるシャール・シュワルツェルもフィールドに名を連ねており、2014年の「ライダーカップ」に出場したジェイミー・ドナルドソンとスティーブン・ギャラハー、オーストリアのスター選手であるベルント・ウィスベルガー、そして先週イタリアで優勝したスウェーデンのリカルド・カールバーグらもこの大会へとやって来る。
1995年にこの大会を制し、最後に「ヨーロピアンオープン」を制したドイツ人選手となっているレジェンドのベルンハルト・ランガーは、2002年のこのコースを共同設計しているだけに、コースについての知識は豊富であり、58歳の偉大なランガーの足跡を辿るデュッセルドルフ出身のマックス・キーファーも出場者リストに顔を揃えている。
この大会ではスペインの人気選手、ミゲル・アンヘル・ヒメネスが自身の持つ欧州ツアー最年長優勝記録の更新を狙っており、このコースで開催された2013年と2014年のチャレンジツアー「エーゲ航空チャレンジ」をそれぞれ制しているイタリアのアンドレア・パヴァンと南アフリカのジェイク・ルースも良き思い出の再燃を期して出場する。