華麗なるウォーレンが準決勝進出
「サルタイアエナジー ポール・ローリーマッチプレー」は土曜の午後に準々決勝が行われ、19ホール目でイーグルを奪った第2シードのマーク・ウォーレンがベスト4の一角を占めることとなった。
スコットランドのウォーレンは肩甲骨に問題を抱え、しかも途中、ティレル・ハットン相手に3ダウンとしながらも、挽回に成功し、プレーオフ1ホール目で残り59ヤードの2打目を直接ホールインして勝負を決めた。
序盤はハットンが1番と2番でバーディを奪って2ホールのリードを奪うと、3ホール目はウォーレンが獲って流れを引き戻す展開となった。
その後、イングランド出身のハットンは4番と5番を奪うも、ウォーレンが6番からの6ホール中5ホールを獲り、リードを奪い返した。
試合はウォーレンの1アップのまま最終ホールに突入し、ここでハットンがチップインバーディを決めて土壇場で勝負を振り出しに戻した。
しかし、試合を制したのは、19ホール目で2打目をワンバウンドでホールに叩き込んだウォーレンだった。
「公平に言って、これは自分がこれまで関わってきたなかで、もっともエキセントリックな試合だったね」とウォーレン。
「僕は粗末なティショットを打つ幕開けとなり、(1番ホールは)2人ともバンカーに捕まりながらも、彼は100ヤードをホールインさせてバーディで上がったんだ」
「その後も、彼は2つのチップインを成功させた。そのうちの一つは18番での、勝負をエクストラホールへと持ち越したチップインで、19ホール目は単に僕が(チップインで)ホールアウトする番だったということなんじゃないかな」
「あれは良いティショットで、残り59ヤードをホールインしたんだ。うん、なんて言って良いのか分からないよ。始めから終わりまでとてもエキセントリックな勝負だったね」
これで34歳のウォーレンは、振るわない序盤戦からの立て直しに成功して、マイケル・ホーイを2&1で退けたキラデク・アフィバーンラトと準決勝で対戦することとなった。
アフィバーンラトは4ホール終了時点で3ダウンと劣勢に立たされるも、ラスト7ホールで4ホールを奪って対戦相手を退けた。
デービッド・ハウエルはイングランドの同胞クリス・ウッドを5&4で破り、準決勝一番乗りを果たした。
ウッドは3番でバーディ、4番ではイーグルを奪って序盤に2つのリードを築くも、その後はハウエルが5ホール中4ホールを奪い、ハウエルの2アップで後半へと折り返した。
ハウエルは11番で2打目を直接沈めてイーグルを奪い、続く12番をパーとして優勢のまま試合を進めると、14番を獲って勝負を決めた。
かつて「ライダーカップ」でプレーした経験を持つハウエルは、4日目にプレーすることを心待ちにしている。「もちろん誰もが決勝へ進出したいと思っているし、誰もが大会を制したいと思っている」とハウエル。
「これまでプレーするのを楽しんできたし、皆マッチプレーをエンジョイしているよ。ツアーでマッチプレーがあるのは久しぶりのことだからね」
「僕はエンジョイしているし、他の皆もそれは同じなんだ。決勝へ進み、勝つことができればと思っている」
「明日(日曜)を楽しみにしているし、任務遂行と行けばいいね」
ハウエルは日曜の準決勝で、地元の人気選手であるリッチー・ラムゼイを1アップで下したスウェーデンのロバート・カールソンと対戦する。
カールソンは16番で、グリーンを横断する15メートルのバーディパットを沈めてこの試合初めてリードを奪った。17番ではチップインでパーをセーブしてリードを守り、最終ホールをパーで切り抜けて逃げ切りに成功した。
「良かったね」とカールソン。「それなりに良いプレーができたよ」
「序盤は出遅れてしまったけれど、彼が良いプレーをしたから、どうすることもできなかった」
「何とか踏み止まり、いくつか良いパットを決めることができたんだ」
「最後は2回、ボーナスでホールインしたけれど、そういうこともあるからね」