2015年 ノルデアマスターズ

地元スウェーデンで優勝を狙う「ミスター安定感」ノレン

2015/06/02 08:52
2011年に今大会を制したアレックス・ノレン ( Ian Walton /Getty Images)

今季安定して好調を持続しているアレックス・ノレンは、その勢いで今週、地元のPGAスウェーデンナショナルで開催される「ノルデアマスターズ」2勝目を果たしたいと考えている。

2015年シーズンは出場した11大会全てで予選通過を果たしている32歳のノレンは、1月の「オメガドバイデザートクラシック」では優勝したロリー・マキロイに次ぐ2位に入るなど、トップ10入りを3度記録する出色のシーズンを送っている。

これはノレンが2009年から2011年の2年間で欧州ツアー3勝を果たした当時の調子を取り戻したことを意味し、そんな中、今回は最後に勝利を遂げた大会へ臨むとあって、モナコ在住の彼が自信満々でいるのもむべなるかな、というところである。

「地元の大会で優勝するのはもちろん、ファンタスティックなことだよ」とノレン。「一度それを果たしていれば、また優勝のチャンスがあるのは分かっているけれど、今週はフィールドが良いね、良い選手がたくさんいるよ」

「優勝経験があって、実際自分にはそれが可能だと分かっているのは良いことだし、とにかく今回も良いスコアを並べることに専心するよ。自信はあるんだ。自分のゴルフは上々だね。いくつかのことについて取り組んでいるんだ。チッピングとパッティングの強化を目指しているのだけど、それが達成できれば最高だね」

ノレンは前週の「アイルランドオープン」でも堅調なパフォーマンスを発揮し、ロイヤルカウンティーダウンでの大会を21位タイで終えてた。北アイルランドの寒く風の強いコンディションは、今大会へ向け完璧な準備になったと感じている。

「僕はもっと大局的な見方をしようと努めているんだ」とノレン。「以前は、自分のゴルフの特定の箇所に過度にプレッシャーを掛け過ぎていたのかもしれない」

「今年は1ラウンド通してどのようなゴルフをするか考えるようにして、もう少し自分自身に優しくするようにしているんだ。もしいくつか悪いショットを打っても、結果オーライであれば、以前ほど厳しい考え方をしないようになった。それが、もっと自分らしくいられる一助になっているね」

「先週のようにタフな1週間の後、我が家へ帰れるのは良いことだね。『アイルランドオープン』は若干自信につながるところがあった。ああいうコースで、ああいう天気というのは、選手を進歩させるものだし、あのコースほど選手の進歩を促す場所もないと思うよ」

「でも今週は天気が良いようだから、良い結果が残せればいいね」

ノレンは何人かの地元スウェーデンのスター選手たちとマルメの地に立つことになる。そのうちの一人が世界3位のヘンリック・ステンソンだ。ステンソンは過去にこの大会で何度も優勝争いを繰り広げてきたが、いまだこの大会のトロフィーをコレクションに加えるには至っていない。

ステンソン同様、かつて欧州ツアーナンバーワンに君臨した経験を持つロバート・カールソンも「ノルデアマスターズ」初優勝を狙っている。カールソンは2006年にこの大会でプレーオフの末、マーク・ウォーレンに敗れている。この他にも、ピーター・ハンセン、ミッシェル・ジョンゾン、そしてヨナス・ブリクストといった面々が南スウェーデンのリンクスコースに集う地元ギャラリーたちを沸かすことになるだろう。

ディフェンディングチャンピオンのトンチャイ・ジェイディー、前週に北アイルランドで勝利したソレン・ケルドセン、そして老いてますます壮んなスペイン人のミゲル・アンヘル・ヒメネスらもフィールドにその名を連ねている。

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