穏やかなドーハの一日を堪能したグレース
ほぼ無風となったドーハの午後のコンディションを最大限に活かしたブランデン・グレースがジョージ・クッツェーとベルント・ヴァイスベルガーと並び、首位タイで「コマーシャルバンク・カタールマスターズ」の折り返しを迎えた。
今季は既に「アルフレッド・ダンヒル選手権」で勝利してヨーロピアンツアーで1勝を挙げているグレースは、2日目を5バーディ、1ボギーでラウンドし、通算9アンダーとした。
グレースはカタールの首都での著しく穏やかな一日を4アンダーの「68」でラウンドしたが、このコンディションの利を活かして二桁アンダーパーまでスコアを伸ばした選手は1人もいなかった。
ヨーロピアンツアー5勝のグレースは、「誰かが抜け出すと思っていたよ」と述べた。
「午前中にラウンドした連中は6アンダー、5アンダー、7アンダーという感じだったけれど、一日の終わりにかけてスコアを伸ばした選手はいなかったね」。
「グリーンは予想したよりも速くないね。とても良いコンディションではあるけれど。ただ全く速くはなっていないから、誰も抜け出さなかったのは驚きだね」。
午前中のラウンドを席巻したのはクッツェーとヴァイスベルガーの2人だった。
2014年の「ヨハネスブルグオープン」で唯一のヨーロピアンツアー制覇を遂げているクッツェーとヨーロピアンツアー2勝のヴァイスベルガーは、それぞれ2日目を5アンダーと6アンダーでラウンドした。
共に2日目は10番からのスタートとなり、ヴァイスベルガーは13番から4連続バーディを奪うなど、始めの7ホールで5つのバーディを奪った。
オーストリア出身のヴァイスベルガーは、彼にとって10番目のホールとなった1番をあと僅かでイーグルとするところだったが、グリーン際からのチップショットはすんでのところで外れ、このホールをバーディとした。
ヴァイスベルガーはパー4の7番でこの日唯一のボギーを叩くも、パー4の9番をバーディで締め括り、見事6アンダーの「66」で2日目をラウンドした。
前半で4つのバーディを奪うなど、クッツェーも同様にアウトでスコアを伸ばし、5番でこの日唯一の、そして大会では2つ目となるボギーを叩いてこの日のスコアを5アンダーとした。
2番と8番で長いバーディパットを決めるなど、ヴァイスベルガーと交互に首位に立った南アフリカ出身のクッツェーは、「良いプレーができている。なんとか自分のスイングができているし、パットはとても良い感じで打てているね。無理強いするのではなく、バーディを待つようにし、自分の知っている通りにこのコースをプレーしたんだ」。
先週の「アブダビHSBCゴルフ選手権」では6位タイに入ったヴァイスベルガーは、「しっくりきているね。この2週間でこんなプレーができるとは自分でも予想していなかったんだ。というのも昨年は散々だったからね」。
「これはすごく自信になるよ。このまま今の調子で行くことができれば、それはここ数週間、自分のやってきたことが正しかったということになるからね」。
首位の3人に肉薄しているのはルーキーのアン・ビョンホン、エミリアーノ・グリージョ、そしてマーク・ウォーレンの3人である。
特に、1つのイーグルと7つのバーディを含むウォーレンの7アンダーはこの日の白眉といえる。
7アンダーは2日目のベストスコアーであり、ウォーレンの他にはトミー・フリートウッドとヨハン・カールソンが7アンダーで2日目をラウンドしている。
前回優勝のセルヒオ・ガルシアは「69」で2日目をラウンドし、混戦のリーダーボードのなか、大勢が犇めく通算6アンダーのグループにつけている。
予選通過ラインは通算1アンダーとなり、2日目を6オーバーでラウンドしたメジャー王者のチャール・シュワルツェルは姿を消すこととなった。先週優勝したゲーリー・スタルも予選落ちを喫した。