ニクソンが混戦をわずかに抜け出す
南アフリカオープン初日は、イングランドのマシュー・ニクソンがマルコ・クレスピとジェイブ・クルーガーを1打差で押さえてトップに立った。
昨シーズン、ロシアで2位となったニクソンはスタートからの5ホールで4バーディを奪うと、更に上がり3ホールで1バーディ、1イーグルを奪い午後の遅い時間に首位に躍り出た。
「いつも父から僕はロングホールが下手だと言われてきたんだ」と、イーグルについて語ったニクソン。「決して最高のティショットではなかったし、セカンドショットも良いものではなかったけれど、右のバンカーからチップインを決めることができたよ」。
「とても良いショットだったよ。でも2メートルくらいオーバーしてしまうかなと思ったんだけど、うまくカップインしてくれた。恐らく父からメールが届くと思うよ」
「今日は何も先入観を持たずにコースに出たんだけど、そうしたらショットがピンに絡んでパットも良く入ったよ」
「パットがとても良かった。トータル22パットだったんだけど、恐らくこれは僕のキャリア最少記録だね」
「グリーンでのプレーの仕方が良かったんだろう。とてもフィーリングが良かったし、プレーのテンポも小気味よかった。いくつかオーバーしたパットもあったけれど、返しのパットをきちんと入れられたね。明日からの3日間もこれが維持できれば良い結果に繋がると思う」
先週ジローナでのQスクールでヨーロピアンツアーへの出場権を得たイタリアのクレスピにとって、今大会はルーキーイヤーのデビュー戦となった。そして南アフリカのクルーガーは同胞のクリスチアン・バッソンとレティーフ・グーセンの二人に1打差をつけている。
バックナインからのスタートだったクレスピは12番ホールから4連続バーディを奪うと、後半を2バーディ、1ボギー、1イーグルとした。
5番ボールでボギーを叩いたクレスピだったが、その2ホール後、444ヤードのパー4、7番ホールでこの日のベストショットを披露し、2打目を直接カップに沈めてイーグルを奪った。
初日のラウンドで6バーディ、1イーグルを奪いつつも、パー4の10番ホールでボギーを叩いてしまったクルーガーだったが、もし彼がこの大会で優勝すれば、ここ13年間で南アフリカ勢が11勝目を挙げることになる。
今大会共催のサンシャインツアーで2勝しているバッソンは初日を早い時間にラウンドして、4バーディ、1イーグルを奪い、長い間首位の座についていた。
もう一人の南アフリカ人選手でかつてのマスターズチャンピオン、チャール・シュワルツェルは初日を「67」で回った4選手のうちの一人だ。
「67」でラウンドしたシュワルツェルは5バーディ、ノーボギーと、2014年のレース・トゥ・ドバイを良い形でスタートした。バックナインからスタートした彼は残り4ホールの時点で2アンダーだったが、6番ホールで素晴らしいティショットを放ってピンそば1.5メートルにつけてバーディを奪った。
対照的に7番ホールではティショットをミスしてドロップを余儀なくされたが、そこからの見事なチップショットでカップまで30センチに寄せパーセーブに成功。さらに、世界ランキング22位の彼は上がり2ホールで3.5メートルと4.5メートルのパットを沈めて2連続バーディを奪った。
「ここでの勝利が意味するものは大きいよ。それだけに南アフリカオープンでは勝ちたいね」とシュワルツェル。
「自分なりに準備を整えてこのコースをどうプレーするか考えた。そして今日はそれがうまく行ったよ」
「この大会ではいつも良い結果が残せている。そのうち何度かは優争にも手が届きそうだった。継続してプレーし続けていれば、いずれは優勝できるというやつなんだろうね」