“華麗なるガスリー”がリードを広げる
ルーク・ガスリーは上海のレークマラーレンGCで開催されている「BMWマスターズ」2日目を終え、アップダウンの激しい一日ながらも2位との差を4ストロークに広げた。
初日をノーボギーの「65」でラウンドし、3打差の首位に立ったガスリーは、多少穏やかになった気象条件の中で行われた2日目、早速1番でバーディを奪ってリードを広げるスタートを切った。
しかし23歳のガスリーによるリードはラウンド中、常に上下し、パー5の15番でサイモン・ダイソンがバーディを奪った時点で1打差まで縮まったが、その次の組で回っていたガスリーも15番でバーディを奪ったため、すぐにまた差は開いた。
その後、ダイソンがガードバンカーからの脱出に2打を要した18番でダブルボギーを叩いたのに対し、ガスリーは17番で20フィートのバーディパットを沈めた。
17番のバーディで5打差まで広げたガスリーは18番でボギーを叩いたものの、この日のラウンドを「71」でまとめ2日目を終えて通算8アンダーとし、ヨーロピアンツアー参戦初年度にして初の優勝へ絶好のチャンスとした。
「今日も難しい一日でしたね。アンダーパーで回れれば御の字という状況で、何とか1アンダーにまとめることができました」とガスリーは振り返った。
「いくつかミスがあり、ボギーも4つと少し残念な出来でした。最終ホールでボギーを叩くのはやはり愉快なものではありませんね。ただあの状況はタフでしたが」
「良いショットは沢山ありましたし、色々と収穫もありました。17番と18番ではアイアンショットが上手く行きましたし、明日以降のラウンドにつなげていきたいですね」
「好調のなか、ここへやって来ました。ラスベガス(PGAツアーの『シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン』)で5位タイになりましたが、ここに来てからも本当に良いショットが打てています」。
ダイソンは通算4アンダーで2位タイにつけている6人のうちの1人で、アルゼンチンのリカルド・ゴンザレスも6つのバーディを奪い、ボギーは18番の1つのみとし、この日の最高スコアとなる「67」でラウンドし、2位タイに浮上している。
スコット・ジェイミソンもボギーは18番のみにとどめ、「68」でホールアウト。スコットランドの同胞クレイグ・リーは16番で188ヤードのイーグルショットを決めて2日目を「70」でラウンドした。この16番で、リーはピンをオーバーしたボールが下りのスロープを戻ってカップインする前にパターをバッグから取り出していた。
「なかなかスコアが伸びずにちょうどいら立ち始めたところで、いきなりあれですよ!向かい風の188ヤードを4番アイアンで打って、そのままホールインしましたからね」とリーは振り返った。
「(イーグルは)いつだってスコアカードを見栄えよくしてくれますし、直前のホールでバーディを奪っていただけに、あれは最高でしたね」
「アイルランドオープン」王者のポール・ケーシー、タイのトンチャイ・ジェイディ、そしてサイモン・ダイソンはいずれも「70」でホールアウトし、6人が並ぶ2位タイにつけた。スペインのラファエル・カブレラベロは通算3アンダーで単独8位につけている。
かつての世界ランク1位のリー・ウェストウッドとロリー・マキロイは通算1アンダーで首位から7打差の位置につけており、レース・トゥ・ドバイで首位を走るヘンリック・ステンソンは「74」でホールアウトし通算2オーバーとしている。
ステンソンは獲得賞金で北アイルランドのグレーム・マクドウェルに425,573ユーロの差をつけているが、そのマクドウェルは「74」でホールアウトし通算イーブンパーとしている。