大会連覇を狙うラムジー 「本当に楽しみ」
リッチー・ラムジーがディフェンディングチャンピオンとして臨む「オメガ・ヨーロピアン・マスターズ」がヨーロピアンツアーで最も美しい開催地のひとつ、スイス、クランスシュルシエレで今週開催される。
フェアウェイから壮大なアルプス山脈を臨むクランモンタナで、ラムジーが昨年の4打差での劇的な勝利に続き、再び頂点を目指す。
前回大会では、最終日をノーボギーのスコア「66」でラウンドしたスコットランドのラムジーが、マーカス・フレイザー、フレドリック・アンダーソン、ロメイン・ワッテル、そしてダニー・ウィレットらを退けヨーロピアンツアー2勝目を挙げた。
2週間前の「ジョニーウォーカー選手権」において地元でトップ10フィニッシュをしたラムジーは、自身が得意とするコースに戻ってくることを心待ちにしている。
「信じられないくらい美しい景観のこのコースに行けることはいつも本当に楽しみなんだ」とラムジー。「昨年の優勝からとても良い波長を感じている。そしてこのコースは本当に僕に合っているんだ。このコースは良いショットが打てて、グリーン周りで安定しているゴルファーには本当に合っている」。
「ここは標高を考慮してボールの飛距離を測らなくてはならない。寒い日は飛距離がでないけれど、暖かければ本当によくボールは飛ぶから、時として注意を要するんだ。去年はそれが上手くいったんだよ」。
かつての全米アマチュアチャンピオンであるラムジーは、2010年の「南アフリカオープン」にて、1999年の「全英オープン」覇者であり同じアバディーン出身のポール・ローリーと最終日を同組でラウンドする直接対決のプレッシャーに打ち克って、ヨーロピアンツアー初優勝を果たした。
「自分を信じることが勝因だったと思う」とラムジー。「全英の優勝をこの目で見ていて、しかも地元出身のポールと最終組で戦うことは本当に大変だった。僕はフロントナインでとても良いプレーができた。そして自分を信じることができたんだ。自分は友人とゴルフをしているとイメージをしたんだ。南アフリカでそれができたんだから、また同じことができることを願っているよ」。
「今の僕のゴルフは昨年と比べて多少良くなっている。もう少しパットを決めて、そして自分を信じること。それができれば僕が再び優勝できない理由はないはずさ」。
スペインのミゲル・アンヘル・ヒメネスもこのクランスシュルシエレに良い思い出を持っているひとりだ。彼は今回でこの大会25回連続出場となる。
2010年にこの大会を制した49歳のヒメネスは、このコースで10度のトップ10フィニッシュを果たしている。彼のほかには、2011年の覇者、デンマークのトーマス・ビヨーン、そして2000年以来の出場となるアイルランドのパドレイグ・ハリントンも参戦する。
一方、先週の「ISPSハンダ・ウェールズ・オープン」の上がり3ホールを3バーディで締めくくり勢いに乗っているフランスのグレゴリー・ボーディも出場が決まっている。