ハイラインドで輝きを見せたステンソン

「アバディーンアセットマネジメントスコットランドオープン」3日目は、スウェーデンのヘンリック・ステンソンがスコア「66」のラウンドで2位に2打差をつけて首位に立った。

ステンソンは後半を「32」で回り通算16アンダーとしたが、最終日は世界ランキング8位のフィル・ミケルソンをかわさなければならない。

ミケルソンは3日目、ステンソン同様「66」で回り、最終日最終組を確保した。その他、2位タイには南アフリカのブランデン・グレース、デンマークのJB.ハンセン、そしてイングランドのジョン・パリーがつけている。

「今日はこれまでより良くボールが打てていたよ」と、昨シーズン何度かの不甲斐ない戦績ののち、南アフリカオープンの優勝で調子を取り戻したステンソン。「今日はウッドの調子が良かった。これが明日も続くといいんだけど、ゴルフは毎日同じわけにはいかないからね。今日の出来、コースマネジメントについてとても満足している」。

「フィル（ミケルソン）とはこれまでライダーカップを含め何度かプレーしたことがある。彼は長きに渡って世界クラスの選手。だから明日も引き続きとても良い試合になると思う。でも僕は必ず彼を倒してみせるよ」。「スコアボードを見ればわかるけど、この戦いは僕ら2人だけではないんだ。上位にはたくさんの選手がいる。そしてこのコースは多少コンディションが悪くても波に乗ると6アンダーや8アンダーを出すことができるからね」。

この大会は今季アメリカで放映される最初のヨーロピアンツアーのトーナメントであり、ミケルソンが優勝戦線に加わった今、それに相応しい勝者が出る可能性も期待できる。

3日目を首位と4打差でスタートしたミケルソンは、序盤はスタートから7連続パーというフラストレーションの溜まる展開となった。しかし4度のメジャー王者は8番ホールから3ホール連続で、いずれも6フィート付近からのパットを沈めてバーディを奪った。

更にミケルソンは12番ホールでも15フィートのバーディパットを決め、最終18番ホールでもバーディを奪い「66」でホールアウトし、ミュアフィールドで開催される「全英オープン」を数日後に控え、英国での個人大会としての初優勝に近づいた。

「上がり11ホールはとても楽しかったよ」と、1996年に米国チームの一員としてセント・アンドリューで開催されたダンヒル・カップで優勝経験のある43歳のミケルソンは語った。「最初の7ホールは少しスロースタートで遅れを取った」。「8番ホールで少しペースを落ち着かせてようやく1つバーディが取れた。そしてそれがきっかけとなって今日の残りのホールに繋がったんだと思うよ」