2013年 ライオネスオープン powered by グリーンフィニティ

ダイヤモンドカントリークラブに輝きをもたらしたルイテン

2013/06/08 09:50
J.ルイテンが2日目の主役に。後続に1打のリードをつけて後半戦へと折り返した (Getty Images)

ジュースト・ルイテン(オランダ)は、「ライオネスオープン powered by グリーンフィニティ」の2日目を終え、混戦模様の中から抜け出し1打差で首位に立った。

ルイテンはこのダイヤモンドカントリークラブで初日の「65」に続き2日目は「68」で回り、通算11アンダーとし、2日目「67」で回ったポール・ワリング(イングランド)、「65」で回ったエドアルド・デラリバ(スペイン)、そしてカラム・マッコーレー(スコットランド)に1打差をつけている。

10番ホールからスタートしたルイテンはバックナインを3バーディ、2ボギーの「35」で回ったが、後半の9ホールはいくつかの素晴らしいアプローチを見せ「33」で回った。

27歳のルイテンは、3番ホールでのあわやホールインという4フィートに寄せた2打目の後のバーディパットを沈めていればを更に差を広げられていたところだった。

「今日は良かったです」とこれまでの唯一の欧州ツアー制覇は2011年の「イスカンダル・ジョホール・オープン」となるルイテンは言った。「近い距離でのいくつかの良いショットがありバーディに繋がりましたし、昨日ほどの多くのバーディは奪えませんでしたが、このスコアには本当に満足しています」。

「このコースでは、ご存知の通りいくつかボギーが出てしまいがちです。しかしより多くのバーディを奪うチャンスがあります。我慢し続けることが必要ですし、今日はその点を意識して上手くプレーすることができました」。

「グリーンは素晴らしいコンディションでした。おそらく今シーズン最高ではないでしょうか。かなりの雨が降ったにもかかわらず、今年プレーした中での最高と言えるベストのコンディションのままでした。良いショットを打てる状態のままに維持してもらいましたし、迅速に整備してくれました。なんと素晴らしい仕事ぶりでしょう」。

「いくつかのホールでは賢くプレーしなければいけないですし、そのようにプレーし続けなければいけません。ラフは非常にタフですしね」。

初日はルイテンに2打差をつけ「63」で回る素晴らしい出だしを見せたトム・ルイス(イングランド)だったが、2日目は3バーディ5ボギーの「74」という結果に終わった。

ルイテンを追いかける、ワリング、デラリバとマッコーレーはまだ欧州ツアーで優勝したことがない。デラリバが最も優勝に近づいたのは今シーズンの「ネルソン・マンデラ選手権」で スコット・ジェイミソン(スコットランド)とプレーオフで争った時だ。

昨年プロテストに合格したデラリバは、10番ホールでイーグルを奪ってのスタートだったが、さらに最後の7ホールで5つのバーディを奪ったことで優勝争いに食い込んできた。

「最後の5つのバーディがとても良かったですね。特に最後の2つのホールはわずか数インチに寄せてからのバーディでしたから」とデラリバは語った。

「これまでも良いプレーができた大会はありましたが、どうもパッティングが上手くいかないことが多かったのです。しかし上手くいったこともありましたし、特に今日は上出来で嬉しく思っています」。

4月の「スペインオープン」で、欧州ツアーの舞台で初めてトップ5に食い込んだワリングは14番ホールでティショットを池に落としてしまい、5フィートのパットを沈めてボギーで切り抜けるまでの13ホールでは6アンダーを記録していた。

深刻な手首の負傷のため手術を受け医療免除を受けている28歳のワリングは、15番ホールでピンそばに寄せてのバーディを奪い挽回するも、16番ホールでは再びボギーを叩いた。

「非常に満足しています。ちょっと残念な出来でしたが、ここ数週間のひどい出来に比べると、このコースでのプレーに必要なスイングができるようになってきたことは正直に嬉しく思います」とワリングは語った。

「スウェーデンでのノルデアマスターズで予選落ちした後、沢山の練習を行ってきましたし、このコースもよく知っています。このコースに来る直前の火曜日にも自宅で練習をしてきましたよ」。

「手首の状態は完璧ではありませんが、心配するほどでもなく、まあまあ良い状態です。大会に出場しちゃんとプレーできますし、やりたいと思うだけの練習をこなすこともできます。そしてこれまでの練習の成果が結果に出始めているように思います」。

マッコーレーは最終4ホールで3つのバーディを奪い、通算10アンダーでワリングに並び、プロテストに合格して以来1度だけだった予選通過を果たしたが、自身では幸運だったと認識しているようだ。

「この2、3年で未知の領域です。正直に言うと、調子がどこからともなく出て来ているような感じです」とマッコーレーは語った。「今シーズンには本当に悪いスタートで、その状態を改善するために一生懸命に練習してきましたが、決して思い通りにはいっていませんでした」。

「同じく先週のノルデアマスターズで予選落ちしてしまったスコット・アーノルド(オーストラリア)と一緒に沢山の練習をしました。彼はいくつかの示唆をくれたのですが、至ってシンプルなものでした。例えば私はこれまでアイアンショットを上手く上げることができず、高さが伸びていなかったので、何度も繰り返しました。まだちょっと変な感じはしていますが、この打ち方をキープしてより自分のものにしていかないといけません」。

「ゴルフは心の持ちようで変わるスポーツですし、物事がうまくいくようにちょっとずつ進み続けることが必要です。このことこそが正しい方向への大きなステップなのです」。

「今週私の兄弟がキャディを務めてくれていますが、彼は何が起こっても至って冷静なのです。これが私にとって、欧州ツアーの後半のグループでプレーをするということの中では新鮮なことなのです。しかしこの緊張感こそがゴルフの醍醐味ですし、毎週のように良くなっていくことを期待しています」。

地元でのプレーとなる前回王者のベルント・ウィスバーガー(オーストラリア)は、世界ランキングのトップ60に入り、来週の「全米オープン」の出場権を得る為には、この大会でトップ12に入ることが必要だが、2日目は1アンダー「71」で回り、通算5アンダーで17位タイにつけている。

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