好調を維持するアフィバーンラット
雷雨により途中打ち切りとなったメイバンク・マレーシア・オープン初日、絶好調のキラデック・アフィバーンラット(タイランド)はトップでラウンドを終えた。
先週のインドで4位となった23歳の飛ばし屋は8バーディ、1ボギーの素晴らしいゴルフでスコア「65」の7アンダーでホールアウトした。
荒天のためサスペンデッドを余儀なくされた好調のスコット・ジェイミソン(スコットランド)は首位と1打差の暫定2位につけてはいるが、アフィバーンラットはヨーロピアンツアー初優勝に向けて最高のスタートを切った。
バックナインからのスタートとなったアフィバーンラットは前半のスコアを「33」として、続くフロントナインでは3番ホールから3連続バーディを奪い、上がり9番ホールでもピンそば4フィートにつける素晴らしいアプローチを放ちバーディで締めくくった。
これでアジアンツアーの選手が、グレゴリー・ボーディ(フランス)、アンダース・ハンセン(デンマーク)、そして元ライダー・カップイタリア代表のエドアルド・モリナリを押さえてトップとなった。サスペンデッドとなったジェイミソンは金曜日午前7時45分から初日の続きを再開する。
4年前の優勝以来ヨーロピアンツアーでの優勝から遠ざかっている今年30歳のボーディは、スタートからの7ホールで5つのバーディを奪う好調ぶりだ。その中でも際立ったのが4番ホール(パー3)のティショットをピンそば3フィートにつけるスーパーショットだ。彼は続くホールでもアイアンをピンそば15フィートにつけるナイスショットを見せた。
先月のアフリカ・オープンで2位となったボーディはバックナインに入り2バーディに留まり、初日の快進撃も14番ホールのボギーでストップした。
「このような形でスタートできたことは素晴らしいことだ。このコースで6アンダーはとても良いスコアだよ。僕は2年前のこの大会で2位だった。このコースはとても気に入っているよ。恐らくここはツアー全日程の中でもベストなコースのひとつだと思う。今年もコースの状態はとてもいいね。環境もとてもいいし、天気もいい。この大会を本当にエンジョイしているよ。そしてこの好調が最終日まで続くことを願っているよ」とボーディは言った。
ボーディ同様にハンセンもこの4年、ヨーロピアンツアーの優勝から遠ざかっている。
しかし、今年42歳の彼は今週こそ優勝のチャンスがあると感じているだろう。彼は2番ホール(パー4)でラフからのアプローチをそのまま沈め、このホールでイーグルを奪った。
そして彼は上がり3ホールを12フィートのバーディパットを含む3連続バーディとした。一方のモリナリは13番ホールからの6ホールで5つスコアを伸ばした。この日のモリナリは8バーディ、2ボギーという成績だった。
「3連続バーディで締めくくれるのはいつだって最高だね。今日はコツコツとゴルフをしたよ。でも突然パットが入りだしたんだ」とハンセン。
「本当にうれしいことだね。今年は本当に苦労してきたからね。でも今週僕はこの暑さの中とても一生懸命に練習をしてきたんだ」。
「出だしこそ不安定だったけど、でも今日はとてもたくさんの良いショットが打てたよ。1番ホールで池に入れてしまったけど、でも何とか良いリカバリーができたと思う」。
「僕は昨日のプロアマでいくつか良いショットが打てたから、それが今日への自信になったね。とても暑いからイライラするけど、とにかく我慢しなくちゃね。この気温には誰にとっても厳しいものだね」。
3度のメジャー大会の覇者パドレイグ・ハリントン(アイルランド)は3アンダー「69」で回り10位タイとまずますのスタートだった。一方、世界ランキング3位のルーク・ドナルド(イングランド)はスタートホールでチップインバーディを奪ったものの、スコア「74」と出遅れた。
ジェイミソン同様、マスターズ優勝経験者であるチャール・シュワルツェル(南アフリカ)も2バーディ、1イーグルと好調だが、7ホールを残してサスペンデッドとなった。
ジェイミソンが10番ホール(パー5)でバーディを奪い、両選手ともスコアを「32」としたところで荒天サスペンデッドとなった。