M.キャンベルとD.クラーク ベテランのメジャーチャンピオンが勝利を狙う
マイケル・キャンベル(ニュージーランド)とダレン・クラーク(北アイルランド)のふたりは、今週初開催となるツワネオープンで存在感を示したいところだ。
彼らふたりは全米オープン(2005年)と第140回全英オープン(2011年)で優勝し、二人合わせて世界各国のヨーロピアンツアーで合計22勝を挙げている名手だが、ヨーロピアンツアーとサンシャインツアーの共催大会では未だ勝ち星がない。
12年前、南アフリカで開催された「ディメンションデータ・プロアマ」で優勝を果たしたクラークは、2年前にロイヤル・セントジョージで全英オープンを制し、優勝トロフィー「クラレット・ジャグ」を手にして以来のツアー優勝を狙っている。一方のキャンベルも、昨年の「UBS香港オープン」や昨月の「コマーシャルバンク・カタールマスターズ」で決勝ラウンドまで進むなど、ここ最近のフォーム改善が上手く機能しているようだ。
センチュリオンにあるコッパーリーフ・ゴルフ&カントリー・エステイトで開催される賞金総額150万ユーロのこの大会が、今シーズン南アフリカで行われる最後の大会となる。南アフリカは今季6度の大会が開催された。南アフリカ勢はここ5大会のうち4大会で優勝。チャール・シュワルツェル(アルフレッド・ダンヒル・チャンピオンシップ)、オーストハイゼン(ボルボ・ゴルフ・チャンピオンシップ)、リチャード・スターン(ヨハネスブルグオープン)、そしてダレン・フィチャート(アフリカオープン)の4人が優勝した。
現在レース・トゥ・ドバイ・ランキングで17位のフィチャートは、パー72(7,791ヤード)の今大会で自身5度目のヨーロピアンツアー優勝を目指す。今大会の開催地であるコッパーリーフ・ゴルフ&カントリー・エステイトは、4度のメジャーチャンピオンであるアーニー・エルスの祖父で、かつて南アフリカで暮らしていたアーニー・ヴェルマークが設計した名門コースだ。
フィチャートが優勝したアフリカ・オープンで、2位タイに食い込んだのは、南アフリカのジャコ・ヴァンジル。彼は先週、ディメンションデータ・プロアマで自身11度目のサンシャインツアー優勝を果たし、気分良くこの地に乗り込んでくる。ダニエル・ブルックス(イングランド)に1打差で勝利した後、ヴァンジルは「僕は毎週良くなっている。そしてこのツワネオープンを本当に楽しみにしているよ。先週の優勝を引っ提げて今大会に臨めるのは、ヨーロピアンツアーでの初優勝に向けて大きな弾みになるよ」と語った。
その他の有力選手は、ヨハネスブルグオープンで6位タイになったトレバー・フィッシャー・ジュニア(南アフリカ)、さらにヨーロピアンツアーで2度優勝、ディメンションデータ・プロアマでも3位タイに入ったヘニー・オットー(南アフリカ)らが優勝候補に挙げられるだろう。ヨーロッパチームが米国チームを下した2012年のライダーカップで主将をつとめたホセ・マリア・オサラバル(スペイン)も忘れてはならない。彼は今月はじめの「オメガ・ドバイ・デザートクラッシック」で20位以内の成績を残して以来のラウンドとなる。
今回が初開催となる優勝賞金237,750ユーロのツワネオープンは、ヨーロピアンツアーとサンシャインツアーの共催として開催される。