2013年 ヨハネスブルグオープン

始まりの地へ帰ってくるグレース

2013/02/05 17:47
好調の中でタイトル防衛戦を迎えるB.グレース(Getty Images)

南アフリカ出身のブランデン・グレースは、彼にとって輝かしい2012年シーズンのきっかけとなった「ヨハネスブルグオープン」に、タイトル防衛のために戻って来る。

グレースはロイヤルヨハネスブルグ&ケンジントンゴルフクラブで初の欧州ツアー優勝を飾った。グレースがイングランド出身のジェイミー・エルソンを一打差で下したのは、クオリファイングスクールを通過した、たった1週間後のことだった。

この勝利は、欧州ツアー4勝を挙げて素晴らしい2012年シーズンを過ごすきっかけとなった。この勝利の1週間後に母国で開催された「ボルボゴルフチャンピオンズ」で優勝した彼は、「ボルボ中国オープン」、そして「アルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権」でも勝利を飾った。

世界ランク29位、「レース・トゥ・ドバイ(欧州ツアー賞金ランキング)」6位の成績を収めた彼は、今年も好調なスタートを切っている。「ボルボゴルフチャンピオンズ」(7位タイ)、「アブダビHSBCゴルフ選手権」(5位)、そして「コマーシャルバンク・カタールマスターズ」(6位タイ)と、3試合連続トップ10位内の好成績を収め、ヨハネスブルグに向かうことになる。

グレースは欧州ツアーの歴史の中で最も成功したクォリファイスクール卒業選手として、賞金総額130万ユーロの地元大会を先頭になって引っ張る。この大会は、2013年欧州ツアースケジュールの中で、6つある南アフリカ大会のうち4つ目にあたる。

グレースと優勝を争うのは、同国出身で昨年グレースにチャンピオンの座を譲ったチャール・シュワルツェル。シュワルツェルは「ヨハネスブルグオープン」で2010年、2011年に優勝をしており、今回3度目の優勝を狙う。「マスターズ」優勝経験者の彼は、欧州ツアー3試合連続トップ10フィニッシュの流れそのままで地元への凱旋となる。2012年「SAオープン選手権」で5位、同年「DPワールド ツアー選手権 ドバイ」で3位タイ、そして今シーズンの欧州ツアー唯一の参加試合である「アルフレッド・ダンヒル選手権」では優勝を遂げている。

もう一人、ヨハネスブルグ&ケンジントンゴルフクラブで非常に良い記録を持つ南アフリカ出身選手がいる。それは2008年に同国のガース・ムルロイと、スウェーデン出身マグナス・カールソンをプレーオフの末に破り優勝を勝ち取った、リチャード・スターンだ。

欧州ツアーで5回優勝を果たしているスターンは、「アルフレッド・ダンヒル選手権」で7位タイ、先週の「オメガドバイデザートクラシック」では初日から10アンダー、「62」と最高のプレーを見せ、ステファン・ギャラハーに続く第2位だった。

海外からの挑戦者の中には、ドバイで3位のチリ出身フェリペ・アギュラー、そして先週7位タイで並んだ3人、ポルトガル出身のリカルド・サントス、イングランド出身のロバート・ロックスティーブ・ウェブスターらが顔を揃える。

サンシャインツアーとしても認知されている「ヨハネスブルグオープン」は、210名の選手を集めるシーズン最大の大会であり、今年で7回目の開催となる。欧州ツアー国際スケジュールの大会で、1つ以上のコースを使ってプレーするのは、「アルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権」と、この大会のみ。36ホールで本選通過を目指す前半2ラウンドは東と西の2つのコースを回り、後半2ラウンドは東コースで開催される。

2013年 ヨハネスブルグオープン