ドバイ初日はスターンが首位に
南アフリカのリチャード・スターンが自身欧州ツアー参戦以来の最少スコアで「オメガドバイデザートクラシック」のトップに立った。
背中の怪我により2010年は4回、そして翌2011年は6回のみの大会出場にとどまったプレトリア出身の31歳のスターンは、19年前に同じ南アフリカのアーニー・エルスが叩きだしたエミレーツのコースレコードにあと一打と迫る「62」で回った。
コースレコードを樹立した当時のエルスは他の選手に5打差をつけ、最終日は2位に6打差の優勝を飾ったが、スターンはスコットランドのステファン・ギャラハーに1打差で2日目を迎える。
5度の欧州ツアーチャンピオンであるスターンは10個のバーティを奪ったが、残り2ホールでもうひとつのバーディが奪えずエルスの記録には及ばなかった。
リチャード・スターン
「以前にアーニーが「61」を打ったことは知っていたよ。そしてその記録に近づくことは不可能だと思っていた。しかし今日僕はそれに最も近付いたね」。
「これ以上良いスタートはないね。僕はこのコースをエンジョイしているよ。そして今日のスコアがそれを物語っているね」。
「このままの調子が続き、最終日に勝てるといいと思っている。ここで優勝することが今年のゴールの一つでもあるからね」。
「しばらく優勝から遠ざかっているね。本当に勝つことは難しいよ」。
ギャラハーは自身の持つ最少記録「63」で回った。これは2004年のセントアンドリュースで開催された「ダンヒル・リンクス選手権」での優勝を含む彼の398回の大会出場での最少記録だ。
昨年リー・ウェストウッド(イングランド)と共に2位タイに終わった38歳の彼は、新しいドライバーで試合に臨んだ。彼は6番ホール485ヤード(パー4)の175ヤードの2打目のアイアンをそのままカップに沈めイーグルを奪った。さらに13番ホールでもイーグルを奪い、15番ホールからは3連続バーディを決め初日を終了した。
ステファン・ギャラハー
「今日は奇妙なラウンドだったよ。チップインしたり、6フィートを3パットもしてしまったりと、色々とあったね。ただ、今日はドライバーが良かったし、多くの良いショットが打てたよ」。
ギャラハーと同じスコットランドの出身でレース・トゥ・ドバイ(欧州ツアー賞金ランキング)で首位を走るスコット・ジェイミソンとクリス・ドーク、そしてイングランドのトミー・フリーウッドは共に7アンダーの3位タイで初日を終えた。
ウェストウッドと2004年大会の覇者マーク・オメーラ(米国)は共に「67」で回ったが、トップ10には届かなかった。
トーナメントディレクターのマーク・スチュワートは事前に各選手にグリーンコンディションについての手紙を送っていた。しかし「66」で回ったポール・ケーシー(イングランド)は「グリーンはとてもピュアな状態だったよ。今季これまでに回ったコースで最も良い状態だったよ」と語った。
「今日のような良いコンディションだと選手たちは狂ったように良いスコアを出すね」。
先週カタールで優勝したクリス・ウッド(イングランド)と2位タイのセルヒオ・ガルシア(スペイン)は共に「68」で回ったが、スペインの英雄ガルシアは左肩に故障を抱えているようだ。
18番ホール564ヤード(パー5)でイーグルを奪ったウェストウッドはノーボギーで初日を回り、2日目を心待ちにしている。暖かいフロリダへ移住して冬場を過ごしたことが彼の調子を上げているようだ。
リー・ウェストウッド
「新しいウッドとパターを使っているが、とてもよく働いてくれているよ」。