勝負はムーアとウッドランドのプレーオフへ
PGAツアーとアジアンツアー共催の「CIMBクラシック」(賞金総額700万ドル)は現地時間27日、クアラルンプールG&CC西コースで最終ラウンドの競技を行い、ライアン・ムーアとゲイリー・ウッドランドが通算14アンダーの首位タイででトップタイ。翌28日の午前7時30分からサドンデスのプレーオフを行い、雌雄を決することになった。
ともにPGAツアーで2勝を挙げているムーアとウッドランドは、雷雨により2度の中断を挟む中で、ムーアが「70」をマークし、ウッドラウンドは「69」でラウンド。タイのスター、キラデク・アフィバーンラトは、アメリカのクリス・ストラウドとともに1打差の3位タイで最終日の競技を終えた。
2010年の第1回大会で5位タイに入っている世界ランク45位のムーアは、体力消耗戦となった中で4バーディ、2ボギーを記録したことで、プレーオフにも自信を持って臨める様子。ムーアは、初日に「63」を記録し第1ラウンドから優勝争いを演じてきた。
「率直に言って、今はすこしボーっとしている。今日は天候がコロコロ変わるクレイジーな一日だったからね。(ウッドラウンドと)2人でこの位置にいられるのは光栄なこと。明日、プレーオフができるのは悪い事じゃないし、ハッピーなことだよ」。
そして、中断中は“キャンディ・クラッシュ”というゲームをしていたムーアは「本当に疲れたから、今晩は良く眠れると思う。ホテルに戻ってすぐに食事をして、早めに寝床に着くよ」と話した。
一方、1打差でスタートした29歳のウッドランドは、18番で約3メートルのバーディパットをミスして勝利を逃した。「勝つためには(18番のバーディパットを)決めないといけないことは分かっていたよ。カップの右を狙って良いパットができたんだけどね。顔を上げた時は入ると思ったんだ。カップの手前で急に(ボールが)曲がってしまったんだけど。今日はタフな一日で、最後のパットが勝負になった。勿論、最後のパットを決めたかったけど、いつも通りにパッティングしたよ」とウッドランド。
そして「ライアンの言う通り、長い一日だった。トップタイになって良かった。明日プレーオフを戦うために、飛行機のフライトを変更することなんて、なんてことないよ。(プレーオフを)楽しみだし、明日は楽しい日になる」と笑顔を見せた。
現在のアジアンツアー賞金ランクNo.1のアフィバーンラトは、賞金王をほぼ手中に収める活躍に胸を張った。「リーダーボードのトップに僕の名前があったので、バックナインは自分にプレッシャーをかけてしまった。スコアメイクしようと、懸命になりすぎたかもしれない。『PGAツアーの大会で勝つチャンスがある。勝てば人生が変わる、将来が変わる』って言い聞かせていたんだ」と話した。
その他、アーロン・バデリー(豪)が「66」を記録し単独5位、世界ランク3位のフィル・ミケルソン(米)は「74」と低迷し通算5アンダーで19位タイに終わった。