風に苦しめられA.ソレンスタム撃沈。日本勢では木村敏美が生き残った!
米国女子メジャー「全英女子オープン」2日目。穏やかな天候が一変し、突風や寒風が急に襲ってくるという自然との闘いになり、選手達はスコアを伸ばせず四苦八苦した。
初日に単独トップに立っていたキャンディ・クンが71で回り、トータル8アンダーで首位をキープした。この日は1イーグル、2バーディ、3ボギーという内容で、初日のような爆発力は陰をひそめたが、何とか耐えた。
「出だしはバーディ、イーグルと良いスタートが切れた。その後、6番から12番くらいまでの間に急に強風が吹き始めて、ドライバーが曲がりだした。明日はもっと天候が悪くなるみたいだけど、ゴルフは何が起こるか分からないし、平常心で臨むのみ」と、新人らしからぬ落ち着きぶりだ。クンは新人賞の対象であるが、今季はベス・バウアーなど有力な新人が多く、陰に隠れた存在となっている。この試合に勝てば一気に新人賞最有力候補になることは間違いない。
そして同じく首位タイには、初日同様68で回ったスウェーデン出身のキャリン・コークが入った。
「皆、今日は悪天候だと言うけど、自分は欧州育ちだし慣れているから気にならなかった。以前は怒りやすい性格だったが、息子が生まれてから自分は大人になれた。それがいい結果につながっているのかもしれない。今週はパットの調子も良いし、この調子で決勝ラウンドも戦う」。コークは1995年から米女子ツアーに本格参戦し、昨年初勝利を挙げ調子に乗っている。2勝目をメジャーという大舞台で飾ることができるだろうか。
そして1打差の7アンダーグループの中に、今季未勝利のカリー・ウェブがいる。ウェブも天候に翻弄されたのかショットがぶれて、決定機が少なくスコアを伸ばすことができなかった。3つボギーを叩いたが、3番と17番のパー5でイーグルを奪い、何とか1つ伸ばして2日目を終了。
日本勢では唯一、木村敏美が決勝ラウンドに進出することが決定した。初日に2オーバーの86位タイと絶体絶命のピンチに立たされていたが、バックナインで3バーディを稼いだのが効いてトータルイーブンパー、47位タイで2日目を終了。
その他では、高橋美保子が4オーバー、92位タイ。藤野オリエと久保樹乃が6オーバー、105位タイ、小林浩美が7オーバー113位タイ、坂東貴代と藤井かすみが8オーバー、118位タイで予選落ちを喫した。
また、今大会大本命と目されていたアニカ・ソレンスタムが6オーバー、105位タイという大乱調で、無念の予選落ちとなってしまった。
予選通過を果たしたのは、2日間合計145ストローク、1オーバー58位タイまでの66名。