高額大会で賞金レースも最終局面 伊澤利光は2戦連続Vなるか
◇国内シニア◇富士フイルム選手権 事前情報(6日)◇江戸崎カントリー倶楽部(茨城)◇7070yd(パー72)
「富士フイルム選手権」が開場55年を迎えた茨城県の江戸崎カントリー倶楽部で7日(木)、開幕する。賞金総額7000万円(優勝賞金1400万円)と高額賞金が懸かる大会の前日には、大会名誉会長の松井功、2週前の「福岡シニアオープン」で優勝を飾った伊澤利光、ツアールーキーの深堀圭一郎、前年大会覇者のバリー・レーン(イングランド)が会場で行われた会見に出席した。
パー71に設定された前年大会は、欧州ツアー5勝のレーンが最終ラウンドを8バーディ、1ボギーの「64」で回り、通算10アンダーで日本シニアツアー初優勝を飾った。レーンは「去年、練習ラウンドの後に、妻に『今までやったコースの中で一番いい』と伝えたのを覚えている」と振り返った。
今大会は9番と17番のティイングエリアを後ろに下げ、総距離が7070ydと前年大会より79yd長くなった。「飛ばすのが大事になってくると思うが、(次の6月で)60歳になる。ほかの選手より飛ばないと思うけど、今年の始めにあった欧州ツアー(シニアツアー「イタリアオープン」)でも優勝を飾ったし、自信を持っていきたい」と意気込んだ。
「息子のいる前で良い姿を見せられて嬉しかった」とツアー初優勝を振り返った伊澤は、2試合連続優勝に向けて「消費税より低い確率」と笑い誘いつつ、「しっかりバーディを獲っていいプレーをしていきたいと思います」と話した。今季13試合に出場し、平均パット数が「1.71」と全体1位をマークしている。好調ぶりを今大会でも発揮させられるか。
深堀にとっては「プロになって初めて優勝争いした地が、ここ江ケ崎カントリー倶楽部」と1996年「デサントクラシック マンシングウェアカップ」を最終組で奮闘した思い出の場所でのゲーム。「(優勝が)どこで私の番になるか分からないけど、それが今週になったら光栄。しっかり準備していきたいと思います」とツアー初優勝に向けて肩に力を入れた。
賞金レースでトップを走るのはプラヤド・マークセン(タイ/4393万3478円)。今季エントリーしている試合は今大会で最後とし、優勝を飾ると4年連続で賞金タイトルを手にする。
【主な出場予定選手】
バリー・レーン、深堀圭一郎、伊澤利光、プラヤド・マークセン、タワン・ウィラチャン、秋葉真一、鈴木亨、中嶋常幸、倉本昌弘、山添昌良、井戸木鴻樹、清水洋一、塚田好宣