城戸富貴、独走逃げきりV
今日も暑くタフだった日本女子プロ最終日。去年のミズノレディスとまったく同じ展開で城戸富貴が堂々の逃げきり勝利を飾った。このコースでトップを走る選手が2アンダープレーしたのでは、誰も追いつく事ができない。後続選手たちはひたすら2位争いに終始するしかなかった。
5打差をつけてスタートした城戸富貴は「今日がいちばん上手でした」という納得のプレーだった。なんとか出だしホールをすんなり通過できればと思っていたが2番で1.5メートルにつけて幸先のよいバーディ。「パットを打つときはオドオドしてしまった。やっぱり緊張してたんだと自覚しました」
一見すると豪放らいらくに見える城戸だが、実はプレー中もスコアボードを見るたびに鳥肌がたったという。「タイトルが大きいというか、自分には無縁のものだと思ってました。まさか自分が・・という感じです」
5年シードが確保できた。早いところあと300万円くらい稼いでシード権を安心したいと一生懸命走ってたら、目の前にニンジンがぶら下がってきた。パクッと食べてしまった。それが公式戦優勝だったんです、と言う。
「これで5年間、あんたは鮎釣っていてもいいよってことなんでしょうね」と城戸らしい解釈をしてくれた。「でも、どっちにしても頑張らなくちゃいけないですね。キャディをしてくれた藤沢美佐代には感謝感謝です」
米山みどりは2バーディ、ボギーなし。「このコースでノーボギーってのは自分でもビックリです。特にインは4日間ノーボギーでした。それが嬉しいです。アンダーで回れたのも自信になりました」
まだ若いのだが、体がすっかり3日間競技に慣れてしまっていた。「ですから昨日はほんとに疲れました。それがこの結果ですから・・」 ただし喜んでいるばかりでもない。「言ったらキリがないんですけど、ほんとうはショットが良かったんだし、もう少し取りたかったんですけどね」と負けん気もチラリと見せた。