最終日は雨の為、競技中止!上原彩子が通算2勝目を達成
高知県の土佐カントリークラブで開催されている、国内女子ツアー第2戦「ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ」の最終日、前日からの予報どおり朝から激しい雨が降り、スタート前に10番からの9ホール競技への短縮が決定。7時30分に一旦スタートしたものの、すぐに雨の為競技は中断。その後、12時に再開したが、今度は14時15分に再び雷雲の接近と雨の為中断となり、再開の目処が立たない為、14時37分に競技中止が決定した。
競技は前日までの36ホールを持って成立となり、上原彩子が通算2勝目を飾っている。2位タイは米山みどりと黄アルム(韓国)の2人。古閑美保と新崎弥生が4位タイに続いている。最終日の競技が中止となったのは、07年のスタンレーレディス以来。規定により、この試合の賞金額の75%が賞金ランキングに加算される。
<最終組はスタートすら出来ず>
通算9アンダー、2日目を終えて2位に5打差をつけていた上原にとっては、18ホールから9ホールへと短縮された時点で、優勝の確率は格段に高まった。それでも、「最後まで何があるのか分からないのがスポーツ。気は抜いてなかったです」と静かにスタートを待っていた。
再開後、最終組がスタートする20分程前に再び強い雨が降り始める。そして、いよいよ最終組が出るという直前で、中断を知らせるサイレンが鳴り響いた。そして、競技はそのまま中止へ。LPGAの規定では、最終日に全選手がスタートさえ切れば、賞金ランキングへの加算額は75%でも、選手へは100%の金額が支払われる。あと数分の差だったが、上原は「全額貰ったら、3日間やってないくせにあんなに貰って!とブーブ-言われるだろうし、これで良かった」と微笑んだ。
昨年の「フジサンケイレディス」でプロ入り初優勝を飾り、今季2試合目で早くも2勝目。グリップから全体的にすべてスイングを改良中で、3月は間に合わないだろうと割り切っていたというが、「今取り組んでいることが優勝に結びついたので、自信になる。今後に向けて楽しみだし、期待感がある」と喜んだ。
<あいまいな協会の判断に福嶋は憮然>
朝から強い雨が降り、午後には雷の予報も出て天候が回復する目処もないままスタートさせた協会の対応に、福嶋晃子は憮然とした。「あれだけ待たせて出したのだから、最後までやらせて欲しい。長い間やっているけど、今日の判断には納得がいかないですね。雷が来るのが分かっていて、私もどうなのかなって思って出たけど…」と疲れた様子を見せた。