全美貞が今季4勝目に王手!2打差2位に藤本麻子
◇国内女子◇樋口久子 森永製菓ウイダーレディス 2日目◇森永高滝CC(千葉県)◇6652ヤード(パー72)
賞金ランキングトップを走る全美貞(韓国)が今季4勝目に大きく前進した。5アンダーの首位タイから出ると、3バーディ、ノーボギーの「69」と安定感を発揮。通算8アンダーとして2位の藤本麻子に2打差をつけて単独首位に立った。
トップからは3打差、通算5アンダーの3位タイに横峯さくら、北田瑠衣、竹末裕美の3選手。ヤング・キム、金ナリ(ともに韓国)、服部真夕が4アンダーの6位タイにつけた。
大会連覇を狙うホステスプロ、有村智恵は通算イーブンパーの21位タイで最終日に入る。
<全美貞、安定感が際立つノーボギーラウンド>
刻々と強まる風と、シビアな位置に切られたピンポジションにより、この日ノーボギーにまとめたのは僅かに2人という消耗戦。そのうちの1人が、首位タイからスタートした全美貞。「今日は風もあって難しかったし、途中でミスもあったけど、思い通りにはできたと思う」。取り巻く状況がハードなほど、持ち前の安定感が輝きを増した。
4番(パー3)でバーディを先行させると、11番では135ヤードの2打目を8番アイアンでピンそば60センチに絡めるスーパーショット。さらに12番(パー5)でも連続バーディを決め、出入りの激しさも目立ち伸び悩む後続とのリードを2打差に広げた。
来週の日米共催競技「ミズノクラシック」は欠場を予定しており、「たぶん、釜山に行くと思います」と、母国に帰っての観光を予定している。「ゴルフで1度だけ行ったことがあるけど、観光で行ったことは無かった。兄が仕事で行く予定なので、姉と甥っ子と一緒について行きたいと思っています」と、今から心を躍らせる。
現在は2位のアン・ソンジュに約1,158万円の差をつけ、賞金ランキングトップを快走中。今季4勝目を手にし、初の賞金女王に向けてさらなる前進を遂げる絶好のチャンス。「自分のやることをしっかりとやって、楽しいゴルフをしたいと思う」。最高の結果を手にし、来週を晴れやかな気持ちで迎える旅路にしたい。